
出生数が過去最少を更新し続け、人口減少が急速に進む高知県。その高知の未来を担う子どもたちの夢を応援し、高知の活性化につなげたいと始めたのが「絵本コンクール」です。審査員には、「ティラノサウルスシリーズ」で知られる絵本作家の宮西達也さん、「パンどろぼう」でおなじみ!高知市在住の柴田ケイコさんのほか、出版社の編集者の皆様にもご協力をいただきました。 1回目は「高知の特産品」をテーマに作品を募集したところ、全国から161の応募があり、7作品が入賞。このうち、すでに4作品が出版に向けて動き出しています。今後は県内の保育園を回り、アナウンサーによる作品の読み聞かせを行う予定です。今後も、絵本を通じて、子どもたちの豊かな心をはぐくみ、未来を応援する取り組みを続けていきたいと考えています。
TOPICS
第1回 大賞

東京都 藤野遼太さん 「かつお旅館へようこそ」
ユニークな「かつおレース」や「鰹節ショー」
「魚介だしラーメン」で、おもてなし!
「かつお」が、おかみを務める「かつお旅館」海遊亭へようこそ!

「しょうがのしょうこちゃん」
ひらお ふみほさん

「しらなかった!」
にしかわなおこさん

「こうちけんいきものびじゅつかん」
牛来 陽介さん

「かつおのじゅーすやさん」
まえの 美佐さん

「なすにん」
二羽 真子さん

「ナスくんのこうか~ん!」
タナカ*アイコさん
【絵本作家 宮西達也さん】
本当に出版になりそうなものがあったってことが今回嬉しいですね。
第2回からの応募する人もどんどんもっと作品を応募して、出版したり、大賞を狙ってほしいなと思います。やっぱり自分が描きたい絵、描きたい文章をやった方がいいと思いますね。今回、優秀な編集者の皆さんがいるので、そういう方々のアドバイスをちゃんと聞いて、これからも頑張ってほしいなと思います。
【絵本作家/イラストレーター
柴田ケイコさん】
この度は絵本コンクールに沢山の応募をしていただきありがとうございました。そしてお疲れ様でした。想定以上の完成度の高い作品があり、とても審査のやりがいがありました。
高知の特産品をテーマという縛りがある中で作品を作るのは応募者にとってはとても難しかったかもしれません。そういう中でもアイデアをだして完成にもっていく姿勢がみられてとても嬉しく思いました。応募した方々、この経験を糧に今後もまた素晴らしい作品に挑戦してほしいと思っております。
【トムズボックス代表 土井章史さん】
やっぱり全部の絵に力を入れて描くのは相当大変なことだと思うんですよね。あとお話もなかなか難しいですね。おもしろいアイデアや核となるアイデアを、どうやって絵本の中に入れるのかは、相当難しいけれど、そこも頑張ってほしいなと思います。
あと、やっぱりストーリーは大切ですね。子供が一瞬にしてその世界に入ってきてくれてワクワク、ドキドキできるっていうか。心の動きをちゃんと伝えられるような作品がおもしろいと思うんです。なかなか言葉で言うのは簡単だけど、作品にするのは難しいと思いますが頑張ってほしいです。
【鈴木出版
編集長 波賀稔さん】
みんなしっかり考えて作ってるなっていう感じはしました。ただ、編集者から見ると、ここをどうしたらいいかな、こうしたらいいかなという感じで見ていくので・・。だから何かこう直せば(出版まで)いけるような、そういう希望を持てるような作品が、わりとあったんで、おもしろかったかなというふうに感じております。
【ひかりのくに
書籍編集部課長 北山文雄さん】
皆さん、やっぱりいろいろなところでそういう絵本の勉強をされた方が応募しているので、レベル自体は本当に高くてどの方が大賞を取ってもおかしくなかったかなと思いました。
やっぱり気になるのは、ちゃんと子供に向けて、要するに読者をちゃんと想定した上で書かれているかどうかっていう。言葉の一つ一つに、これはちゃんと子供にうまく通じるのかなとか、この表現は子供が見た時にどういうふうに思うのかというところをきっちりと想像して、書いておられる方が若干少ないかなと。そこをもう少しうまくすれば、もっといい作品にできるのにと思った作品が、何点かありました。もし次に、応募される方がおられたら、そこのところは、もう少し意識するともっといい作品にできると思います。
【フレーベル館
編集 野口唯さん】
どの作品も楽しく読ませていただきましたし、こういった絵本のコンクールにたくさん応募があるというのは、絵本の未来を考えた時に、本当に素敵なことだなとも思いました。
例えば、幼稚園や保育園で読み聞かせをした時に、子どもが飽きずに最後まで見てくれるか、子どもが少しでも楽しめて夢中になれる部分が、お話や絵の中にあると、とても良い作品になるのかなと思いました。