初の長編映画に挑んだ中澤梓佐さん。高知市出身で、小さい頃からバレエに夢中だったという梓佐さんはなんと、「歯科医師」の資格をもっている。6年間大学で学び、資格までとり、研修医としての経験もあるなかで「安定」を選ばずに、「挑戦」することを選んだのは何故か・・。
答えは、収録中の「目の輝き」にあったように思う。言葉以上に、最初から最後まで目がキラキラ。何もわからないままただ役者を目指して上京。無謀にも思えるような決断と行動のようだけどどこか「筋」が通っていると感じさせてくれるトークだった。
何より、まぶしすぎた。
好きなことを仕事にしたい・・誰もが願うことではあるけど、実際、マイナスなことを考えてしまい、前に進めずチャンスを逃している人も多いと思う。まっすぐに好きな道に飛び込める人っているんだな、と感心すると同時に人生の価値観の優先順位がしっかりあるからこそ、の選択だったのではないかと思った。
「価値観の優先順位」は年齢を重ねるごとに定まってくるのだけど、梓佐さんは、あの若さでもう悟っている感がある。大物になりそうな予感・・。
高知で公開される映画「ロストサマー」誰もが抱えている寂しさや心の闇が、人との交わりの中で変化していき、最後に「あなたは?」と問いかけてくる映画。ずっと自分の心の中を見られているような気持ちにもなった。
ぜひ多くの人に見て頂きたい。
(MC:和田敦子)