2024年、高知新聞で4コマ漫画「きんこん土佐日記」を連載して20年を迎える漫画家の村岡マサヒロさん。取材でご自宅にお邪魔すると、昼下がり2匹の愛猫が、村岡さんが作品を描いている間もずっとくっついて、締め切りに追われているというよりは、村岡さんにとっての「日常」を見せて頂いた感じでした。スタジオでも、毎日、新聞に連載することの大変さを語ってくださるかと思いきや、むしろ「それは全く苦にならない」「ネタはいくらでも身近なところにある」とのこと。
長く続くコツは、「自分自身が楽しむこと」かもしれません。ここにも生き方のヒントがありました。
そんな村岡さんの4コマ漫画人生にも、いろいろなことがありました。特に東日本大震災、日本中が悲しみに包まれる中でも4コマ漫画を描き続けました。村岡さんなりの被災地への寄り添い方がそこにはありました。
震災の翌日、2011年3月12日のきんこん土佐日記には、セリフは一切ありません。4コマ目は、老若男女みんなが手をつないでいます。そこに「つながる心」の文字が・・。
どんな思いで描いたのか、それからは毎日、被災地に向き合った漫画が続きます。時代の変化にアンテナを張って「今」を4コマにのせて発信する村岡さん、ぜひこの回をお見逃しなく。
(MC:和田敦子)