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お店があるのはのどかな風景が広がる、高知県いの町の山間部。2021年にオープンした「パン屋むすびぎ」です。
営んでいるのは店主の三浦麻由子(みうらまゆこ)さん。2018年にいの町の地域おこし協力隊として東京からやってきました。
店舗を構えるまでは633美の里(むささびのさと)や、いの町内で間借りをしながら、パンを販売。
町の中心部からは少し奥深い場所に出店したのには、こんな理由がありました。
三浦さん
「お店の場所を探している時にお客さんだった方が声をかけてくれて『厨房あるから使ってみたら?』ということで、迷うことなく、ここでやろうって思いました。自分の厨房とお店ができたっていうことで、すごく安心感があって落ち着いて仕事ができるようになったなと思います」新天地でパンを販売して3年。当初は不安もありました。
三浦さん
「(場所が)奥まっているので、来ていただけるかなって不安がかなり大きかったところなんですけど、けっこう皆さん探してきてくれるので、とてもありがたく思っています」SNSで常に焼き上がりを告知するなど情報発信しながら集客に力を注いでいます。
三浦さん
「季節の食材だったりとか、あとはお客さんの反応とか意見を聞きながらそういう感じでやっています」
看板商品のお山の食パン。「トースト」するとさらに香ばしさが溢れます。その香ばしさの元は全粒粉。お山の食パン(全粒粉)460円(税込)
三浦さん
「食べた時の味とか香ばしさとか食感が、こっちのほうが(全粒粉)良かったので。風味がいいと思います」
三浦さんおすすめの全粒粉生地を使ったこちらが…不動の人気ナンバーワン!あんバター塩パン。自家製の粒あんとバターがよく合う一品です。あんバター塩パン220円税込
三浦さん
「生地は甘くないので、ちょっと甘いあんこが入っていて、上に塩が振っているので、あまじょっぱい感じがおいしいかなと思います」
さらにここに来てから増やしたパンが。
自家製の天然酵母を使ったバゲットです。材料は小麦と酵母と塩のみと、シンプルながらも難しいパンだといいます。バゲット320円(税込)
三浦さん
「毎回毎回ちょっといい感じとか、まあ上手にできた時はとっても嬉しくて、食べてもらったら味はかみしめるほど小麦の風味があるパンだと思います」そのまま食べてもサンドイッチにしてもおすすめですよ。
わざわざ買いに来てくれる人たちの声も取り入れながらパンを焼く日々。大きなやりがいを感じています。
三浦さんにとって、パン作りとは?
三浦さん
「食べてホッとしたりとかそれは変わってないですね。お店に入ってワクワクして、今日こんなのがあるとかお家に帰ってみんなで楽しく食べたりとか、一人で食べて幸せになったりとか、また買いに来たいなっていうそういうのを目指しています。自分らしくというか、わざわざここに買いに来たくなるような、オリジナリティあふれるようなパンをまた自分で考えて、やっていきたいと思います」☕営業時間
午前11時~午後5時(売り切れ次第閉店)☕定休日
日、月、火☕問い合わせ
焼き上がりなどはSNSで告知