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仁淀ブルーの町で
笑顔溢れる癒しの場所
コクバンカフェ
※情報は2024年4月22日放送時テーマは「わざわざ行きたいランチ」
仁淀川が流れる町、いの町。
この美しい川を紙のこいのぼりが泳ぐイベントは、高知のゴールデンウイークの風物詩です。
町の中心部の商店街は、かつては多くの店が立ち並び賑わっていましたが、時代の流れとともに人通りも少なくなりました。こうしたなか、黒板を作る工場だった場所に誕生したのがKOKUBAN OFFICE&CAFEです。
取締役 田村さん
「創業者の方が工場をたたんでしばらく空いてたんです。主人がまちづくりに携わる中で地域の人も働く人も呼び込めるような施設、お店をしようかということで始めました」工場の骨組みを残したままの店内は、どこか懐かしい雰囲気。淡い緑色をした壁や天井からは黒板の面影を感じます。
手編みの座布団や窓に飾られているオブジェは、カフェを訪れる地域の人からいただいたものだといいます。
田村さん
「地元の人が来てくれないとお店は続けられませんよね。近所の人にも来てもらって応援してもらえてる感じはなんとなくあります」カフェを切り盛りするのは田村さんの友人の井上さんです。
2人とも県外出身で、夫の故郷、高知へ移住。お互いの子どもを通じて知り合いました。笑顔が絶えない2人が出迎えてくれることも、コクバンカフェの大きな魅力です。
一番の人気は日替わりランチ。この日のメインはチキンのトマトソースです。
井上さん
「お昼は役場の人とか仕事のお昼休みで来てくれる人が多いのですぐ出せるようにお肉を(事前に)焼いてたりしてるんです」食材は、おすそわけや地域の直販所で購入し、なるべくいの町の食材を使うようにしています。
日替わりランチが出来上がりました!
チキンにはピーマンや玉ねぎがたっぷり入った手作りのトマトソースがかかっています。野菜を使った副菜がたくさんあるのもうれしいですね!テイクアウトもできますよ。
井上さん
「毎日食べに来てくれる人が多いのでお弁当も毎日買ってくれる人が結構多くて、普通の家庭のご飯なんですけど飽きないように毎日おかずは変えてます、そんな手の込んだもんは作れてないです、普通のご飯」ランチのお供にはいの町らしい飲み物を。「生姜チャイ」です。
町産のショウガとスパイスを煮込んだ手作りシロップがたっぷり入っていて、一度飲んだら忘れられない味です。
店内には、個室や複数で使用できるレンタルスペースもあり、リモートオフィスのほか、ワークショップや会議の場として利用できます。学生は勉強部屋として無料で利用することができます。
田村さん
「いろんな人に知っていただいて移住してくる人、仕事を田舎でしたい人とか、みなさんに活用していただいてコクバン全体を盛り上げていきたいなと思っています」オープンしたのは2019年10月。半年足らずでコロナ禍になり苦労もありましたが、地域の人たちに支えられて5年目を迎えました。
定休日は日曜日だけ。「きょうも開いててよかった」という地域の人たちの声を励みに続けています。
田村さん
「ここでいろいろして楽しかったって、また来るよって言葉がうれしいですね」
笑顔がとっても素敵なお二人に癒されるカフェ、皆さんも行ってみては?