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須崎の伝統の味を守る!
丸共味噌醤油醸造場
※情報は2023年3月23日放送時
テーマは「古き良きもの」。
ひときわ目立つ「共」の文字。
須崎市中町にある丸共味噌醤油醸造場です。代表取締役・竹中さん「ここが創業したのが酒蔵と町の人たちがお金を出し合ってここを立ち上げたっていうのが、『丸共』なんですよ。
『丸共』という名前の由来が『みんなとともに』、『みんなで立ち上げて、みんなとともに発展していこう』という由来でつけた名前です」創業は大正時代、この蔵で作られる醤油はマルキョー醤油の愛称で、須崎市民を中心に多くの人に親しまれています。
竹中さん「まろやかでコクがあるというのが一つの特徴。高知のしょうゆ屋ですので、特にカツオの刺身に合うように、『さしみしょうゆ』が合うように作っています」
竹中さん「あとは濃口醤油の『松の甘口』っていう醤油があるんですが、これはちょっと甘口で白身魚やイカ、そういったものにすごく合うように作っています」
味噌も看板商品の一つ。
この古い蔵で作られているんです。竹中さん「ここは熟成室で『みそ』のタンクが眠っているところです。ここはもう大正時代からですね。ですのでレンガ造りで、天井にはもみ殻が入っていて、温度が均一になるように、夏も冬もだいたい同じ温度になるように作っています」
味噌は温度管理がしやすい春と秋に仕込み、蔵で半年間発酵させて、独自の味に仕上げます。
味噌も醤油も、大正時代から伝わる基本を大切にしつつ、
その時代の人々の好みに合うよう工夫を重ねてきたといいます。竹中さん「実は自分の代になっても、意外と変えたりしています。けど『思いっきり変わったね』というふうにならないように。まるっきり同じ味だけだと、たぶんダメだと思うんですよね。だからそこはやるようにはしてます」
伝統を守りながら、新たな道を模索し続ける竹中さん。
今後は、味噌や醤油の元となる麹について学ぶ教室を開催するなど、麹を使って、健康に寄与できる活動にも取り組んでいきたいと言います。
竹中さん「特にまたコロナで皆さんの生活習慣や、(酒を)飲む文化も変わってきたので、『みそ』『しゅうゆ』でずっとやってきましたけれど、もしかしたら思いっきりガラリと、食品という分野の中にはいると思いますけど、ガラッと変わっていく可能性もあるかなと]
竹中さん「今やってることをやめるっていうことではなくて、今ある中でさらに足していく、かけていくということですね。そこを否定してしまうとたぶん僕たちの足元がグラグラしてくるので、今あるものに重ねていくという感じで活動したいと思います」
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