テレビ高知放送番組審議会

第457回 審議会だより

第457回 審議会議事の概要


1.開催年月日

2012年9月7日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 佐竹 新市
副委員長 池田 あけみ
委員 坂本 世津夫
小松 加枝
奥村 興二
会社側出席者 竹村 修己(代表取締役社長)
小島 一水(常務取締役)     
長瀬 和夫(取締役編成営業局長)
事務局 大場 啓史 (事務局長)

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
NN近畿中四国合同番組審議会提出意見の集約
「ネットワーク番組について」 

報道ニュース番組
情報系番組
ドラマ
バラエティ、その他
【放送日】

(2)審議の概要

上記4分野の番組に対する意見発表
次回定例会の確認
その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

「報道ニュース系」

(ニュース全般)
一般論として映像の影響力はとてつもなく大きいと思います。視聴者にとってテレビで放送された内容は正しいことが前提であり、放送された内容・見方が全てのように受け取られてしまいます。部分的なものが全体の現象を指すような表現にならないよう、多角的な視点を入れる配慮は忘れないようになおいっそう努めていただきたいと思います。
ニュース番組全般に言える事だが、読み違いやテロップの誤字が多く、しょっちゅうアナウンサーが謝っている事が多い。これはもっと問題視すべきでは。
(Nスタ)
メインキャスターの堀尾さんの絶妙のトークと親近感あふれるキャラクターは、以前にもましてグレードアップしているように感じた。
やや特集に割く時間が長く、もう少しテンポよく情報を提供して欲しいと感じた。
(NEWS23クロス)
コメンテーターの播磨卓士さんは、非常に分かりやすい解説。知識と経験の豊富さが伺え、嫌味と受け取られそうな発言も嫌味がなく腑に落ちるコメントで、伝えることへの熱意を感じる。
(報道特集)
報道特集はニュースをピックアップしてかなり掘り下げて特集を組んでいるので、非常に重みのある内容に感じた。ただ、かなり覚悟を持って視聴しないと、内容的にも、キャスターの口調にもやや疲れを感じた。

「情報系番組」

(朝ズバッ!)
長年、視聴させていただいているが、安定感、安心感では群を抜いていると思う。若手アナウンサーからベテランゲストまでバランスのとれた出演者なので広い意見が聞くことができる。
8時またぎや目の付け所のコーナー等でパネルが最初は殆ど隠れていて、順々にみのもんたがテロップを、話を引っ張りながらはがしていく進行は、いい加減飽き飽き。
総合司会のみのもんたさんは、非常にベテランではあるが、威圧感があり、まわりのスタッフも威圧感を受けて萎縮している感じがする。周りのスタッフの表情も、態度も、堅くなっている。それが番組全体の雰囲気を作り上げている。何か、ギクシャクしている。
(ひるおび)
内容の展開が非常に軽快で良い。この番組は情報の宝庫であり、ビジネスにとってもアイデアの宝庫であると感じる。ボードを使った説明は、非常に分かりやすい。資料を貼り付けるなど、ローテクな部分が良いと感じた。
お昼に主婦が昼食や家事をしながら見るには、同時刻帯では一番疲れないで見られる。政治経済からスポーツ芸能まで幅広いジャンルにわたって恵中心に紹介していくが、恵も八代も桝田も主張しすぎず、心地よく見ていられる。
(情報7days)
安住アナとたけしさんの黄金コンビ。テンポが良く見やすい。たけしさんが本業のお笑いを入れ込むのもご愛敬で肩の力が抜けて良いと思う。
最近の傾向はほとんど芸能ものの情報に対してのコメントが目立ち、本来視聴者が期待していた時事問題に対して、ビートたけしという天才が、どうコメントするかの部分は少し影を潜めているように感じます。
安住アナとたけしのバランスは秀逸。情報番組と言っても、まじめだったり、ふまじめだったり。たけしならではのギャグや脱線も彼なら許される範囲。週末の夜に気を抜きながら見るのなら楽しい番組。
(サンデーモーニング)
大きな問題が 起きると、やっぱり、それぞれのコメンテーターはこれをどう見ているのかと思ってチャンネルを合わしたくなる。まわりがどんどんバラエ ティー化し、若返って行くていく中で、こういうご意見番勢揃い的な番組も必要なのだと思う。
20年以上も続くと少しマンネリ化。司会の関口宏は殆ど自分の意見は言わず、コメンテーターに振るばかり。コメンテーターも日本総研の寺島、浅井晋平はまだましだが、毎日新聞の岸井や大宅映子は、専門でもないことまでとてもエラそうにコメントする。また政治経済の問題まで、ゲストのスポーツ選手(中西)に意見を求めるのは気の毒だし、視聴者も期待していない。

「ドラマ」

(全般)
「ビギナーズ」や「サマーレスキュー」「黒の女」を一度見たが、継続して観ようと思えなかった。
(黒の女教師)
ストーリー的には「必殺仕置き人」の現代学校版のようなイメージを受けるが、スマートフォンやICT機器を活用した学校生活と、廃れた学校社会をイメージさせる。このようなドラマが、現実の子供達に悪いヒントを与えているのではないかと感じてならない。現在の学校の状況、世相を反映しているとは言え、さらに廃れた学校社会に導いているのではないかと感じる。
(サマーレスキュー)
山の上と下界の病院でドロドロやってることが身近には感じられず遠い話に思えた。もっと山の上の魅力(危険だけでなく自然風景)を全面に出すなどした方が良かったのでは。安易とはいいませんが今までにない設定にこだわったために、感情移入が難しいように思いました。
(浪花少年探偵団)
人間味あふれるストーリーと、わかりやすい展開にほっとするドラマだった。主人公を取り巻く登場人物たちの温かみがよく表現されており、大阪の下町の人情ドラマ的な感じが、推理ドラマをより痛快にサポートしているように感じた。

「バラエティ、その他」

(全般)
他局に比べて、興味が削がれてしまうようなお笑い番組、例えば、芸能人をモノ扱いし、極限までさせてしまうような番組などは見受けられず、全体的に良質な番組の数が多いと思う。
(リンカーン)
芸人の方たちが多く出演するバラエティ番組では、先輩芸人が後輩芸人をいじめのような態度で扱うシーンをよく見かける。時には後輩が先輩をののしる場面もある。それを見た子供たちは、上下関係や仲間の中でそのような扱いを日ごろからの様子と勘違いしてしまう。
(THE 世界遺産)
迫力と鮮明な映像に毎回胸を打たれる。世界遺産のスタッフは、ある程度、天然資源に対しての専門的な着眼力を持っていないと、教えてもらっただけでは撮れる映像ではないと編集制作能力を高く評価したい。これは、毎回見ても素晴らしい自然の姿に出合え、見る人の心を豊かにする番組。スタッフの命をかけた深い取材力が伺える。
(夢の扉)
紹介内容も興味をそそり、紹介される内容をよくリサーチしていると思う。 また、一見、視聴率が低そうに思う紹介番組と思ったが、3人のナレーターの起用や、番組にピッタリはまるテーマ曲のセレクトも工夫がなされている。 また、番組最後の主人公へ向けたメッセージコーナーでは、主人公がほぼ涙するという人間的愛に触れる一場面もあり、見せようとする制作努力が垣間見れる。時間もちょうどよく優良番組だと思う。

他、多数のご意見を頂きました。