テレビ高知放送番組審議会

第445回 審議会だより

第445回 審議会議事の概要


1.開催年月日

2011年6月3日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 石川 啓子
副委員長 下岡 正文
委員 池田 あけみ
入交 英太
坂本 世津夫
佐竹 新市
会社側出席者 高石 眞一(代表取締役社長)
竹村 修己(専務取締役)
井上 良介(常務取締役報道技術センター長)
小島 一水(取締役編成営業局長)
久禮田 徹(取締役総務局長)
事務局 笹岡 良昭 (事務局長)

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
テレビ高知開局40周年記念番組 「6時間総力生テレビ」
【放送日】
5月14日(土) 9時25分~15時54分放送

(2)審議の概要

上記番組視聴の上、合評
次回定例会の確認
その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

6時間は長い。見ていて騒がしく、次から次へと場面が変わり、見た後ぐったりした。
過去の出来事を、もう少し長いスパンで見せて欲しかった。テンポが速すぎて疲れた。
進行役のアナウンサーが、肘をつき背中を丸めて伝える姿勢、また表情が好ましくない。男性アナが女性アナに接近し過ぎ。
繁藤災害で、「一人のために60人が犠牲になった」という表現があったが、如何なものか。
懐かしい映像をふんだんに盛り込んで、戦場のように精力をつぎ込んだと思う。
時代時代のヒット曲が良かった。
フォーマの映像が、50秒で駄目になった。元々解像度が低く、インサート映像ならいいが始めから無理があるのでは。
フォーマは、敢えてそこまでチャレンジしなくても良かったのではないか。
6時間全部を生の必要性があるのか。録画を盛り込んでもいいのではないか。
生にこだわる必要があったのか。録画でキチンと見せて欲しい。
スタジオセットが満艦飾過ぎて見にくかった。もう少し整理をし、すっきりした画面作りをして欲しい。
女性アナの口調が「ですます」からニュースナレで「である」口調に変わり、違和感があった。言い切り口調は不要。
時代の流れがあり、キーワードがあり、さらに時代が前後して、全体的にまとまりがなかった。
全体として、こうした特別番組は、見る側には楽しめるものがない。テーマなどを掲げて説明しても、見る側が受け止めたり感じられたりするのは難しい。
スタジオに視聴者が来ていたが、必要だったのか。
2時間の番組を6時間積み上げただけ。ただただ長く、これであれば3回に分けて放送すれば良かった。
その時と今の振り返りは興味深かったが、40周年の番組として見たとき、歴史の検証があって欲しかった。例えば脳死で言えば、当時の取材記者もいると思うので、取材対象者の証言だけでなく、作り手側からの検証も必要ではないか。
ひとつくらい特集として作り込んだものが欲しかった。
当初のイブニングKOCHIのキャッチとして「高知で作る高知の番組」が放送されたが、それが足元であり、原点だと思う。出る側、見る側の気持ちを作る側が忘れている。取材を受ける人、番組に出演する人は渾身の気持ちで出ており、それらの人々が消化不良になるのではないか。
今回設定したテーマが、今の時代に合っていたのか。何のため、誰のための6時間だったのか。
どのような中継があるのか楽しみにしていたが、音声や映像が途切れてしまい、雰囲気を感じるという中継の良さが薄れてしまい非常に残念。
タイムファイルは、過去のヒットソングと共に高知県の出来事を振り返ることができ良かったが、騒々しい印象を受けた。40年前からの高知の風景などをもっと見たかった。
メッセージを募集していたが、番組の中で思ったほど紹介されず、気になった。
メッセージ性を強く感じる内容もあったが、6時間観終わった後「良くまとまって見やすかった」とは思えなかった。
キーワード、テーマと内容が一致していない気がした。どんぶりにてんこ盛りされ、食材はいいが味が分からず未消化の感じ。
災害と一般ニュースがごちゃまぜになって整理ができていない。
フォーマの中断では、スタジオの司会進行が当意即妙に状況説明すれば、同じ事故でも印象が違う。送り手に分かっているつもりの前提があるが、視聴者目線で細かいことに配慮した発信をすることが重要。
「ありがとうの数珠つなぎ」は一過性に終わらせず、県民とテレビを結び付ける企画として継続すると面白い。
その時、その時代の選択が正しかった。また、その判断が今も機能しているのかどうかなど、検証が欲しかった。
キーパーソンがたくさん出ていたが、今一番の関心事を深める形で進行して欲しかった。
「なつかしい」とノスタルジアに浸るパート、キャラバンバンなど楽しむパート、静かに考えるパートなど、きちんと整理し色分けが欲しかった。どのパートも同じように見えた。