テレビ高知放送番組審議会

第435回 審議会だより

第435回 審議会議事の概要


1.開催年月日

2010年6月4日(金)

2.出席委員(敬称略)

委員長 石川 啓子
副委員長 下岡 正文
委員 小松 加枝
坂本 世津夫
会社側出席者 高石 眞一(代表取締役社長)
竹村 修己(専務取締役)
井上 良介(取締役報道技術センター長)
小島 一水(取締役編成営業局長)
事務局 笹岡 良昭 (事務局長)

3.議事の概要

(1)議題

【番組の合評】
夕方ニュース枠 「Nスタ」「イブニングKOCHI」
【放送日】
毎週 月~金 17:45~18:15~18:55

(2)審議の概要

上記番組視聴の上、合評
次回定例会の確認
その他報告事項


(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り

最近のニュースはドラマ化している。映像や音楽で作りこみ、客観的で正確に事実を伝える視点から離れている。
ナレーションや映像が、人の感情を作り上げている。もう一度、元に戻して欲しい。
音楽がニュースの内容を打ち消すことがある。ローカルニュースもネットを真似ているような感じで、作られ過ぎた違和感を感じる。
「Nスタ」のキャスター陣は親しみがあり、プロとしての安心感がある。
「イブニングKOCHI」はテーマBGが良く、特集も面白い。特に、毎日必ずグリーンネタが入っていることは、地域密着に相まっている。
地域を知ったアナウンサーで、I LOVE高知が伝わってくる。
その夜にも行かれるイベントなどの中継は、生活情報としても重要。
各系列、各局とも朝・昼・夕方・夜のニュース時間帯は同じ。特に夕方は、主婦やお年寄りら一部の層しか見られない時間帯で、各社の時間競合はもったいない。
ニュースキャスターは継続性のある取材経験がないと説得力が乏しい。
「イブニングKOCHI」の中に、ネットの「スポーツコーナー」を挿入しているが違和感があり、何か紛らわしい。
特に後半が細切れになっている。その中で1分だけの「スポーツ」ならいらない。
アナウンサーの立ち位置(物理的)が分からない。解説でもなく同じようにニュースを読んでいるのに、なぜ一人が立っているのかが分からない。
「コーナー物」は、曜日の性格付けをし、よく工夫している。
ほっとする話題が多く、学校給食を取り上げた「まちあじ」は、地産地消に結び付け、農家の人々の思いに引きつけられた。
海の大事さを知らせるために、土佐の海の紹介を是非取材して欲しい。
ニュース番組で、どの局を見るかの分岐点はキャスターの説得力と構成。視聴習慣がつくような構成を期待したい。
ひとつひとつのニュースの積み重ねに終わらず、その中からテーマを見つけて長期取材するなどの方向付けがなされれば何かが生まれる。
裁判員裁判の弁護士側の反省として「プレゼンの出来不出来」というニュース項目があったが、プレゼンで刑が変わるのであれば制度そのものを危惧する。裁判は元々公平なものである。
ニュースとバラエティー番組がいっしょになっている。一面だけが独り歩きし、拡大していく手法が多い。真相と深層を兼ね備えた多面的な分析をしなくてはならない。