第577回放送番組審議会議事の概要
1.開催年月日
2024年9月6日(金)2.出席委員(敬称略)
委員長 | 佐竹新市 |
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副委員長 | 池田あけみ |
委員 |
入交英太 奥村興二 中田由季 大家賢三 野並良寛 小島久美(レポート参加) |
会社側出席者 |
代表取締役社長 藤田徹也 常務取締役 横山雄一 取締役 北澤邦典 取締役 コンテンツ局長 岡田康也 コンテンツ局 編成部長 村山まや |
事務局 | 吉本龍二 |
3.議事の概要
(1)議題
- 【番組の合評】
-
「ネットワーク番組について」
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
2.情報系番組
3.ドラマ番組
4.バラエティ、その他番組
- 【放送日】
- ※ページ下部参照
(2)審議の概要
・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項
(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り
【 1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組 】
「報道系全般的に」
・長寿番組にはやはりそれなりの理由があると思っています。特に最近は多彩な試聴スタイルのある中で、敢えてオンタイムでその番組を見るからにはそれなりの理由が無いとなかなか人を動かすのは難しい。特にライブで放送されるものは一番オンタイムで見る理由になっていくと思うので、やはりその真価が一番問われ易い番組はニュース、ワイドショーかと感じています。
「Nスタ」
・井上さん、ホランさんのコンビも7年目。ベテランながら変に慣れた感もなく、いつ見ても新鮮さが感じられるお二人です。井上さんは若々しく清潔感があり、気取りもなく気持ち良くダイレクトに内容が伝わります。ホランさんも番組当初から物事に動じない口調で、その口調に増々磨きがかかり内容がストレートに伝わる印象です。平日のニュース番組は、一日の中で最も忙しい時間帯では耳だけ傾けている方が多いと思いますが、その耳だけ傾けるチャンネルが「Nスタ」であるようにと“応援したい番組”に今後もなって欲しいと思います。
・以前に増して良い意味でざっくばらんな和気あいあいとした雰囲気が伝わって来る番組です。私が視聴した回はお台場の新しい施設を紹介する日で、生放送の中継映像が10秒ぐらい固まるアクシデントがありました。通常なら「お見苦しい点が・・・」とお詫びのアナウンスがありそうなところ、ホランさんと井上さんが完全にバラエティのノリでやり過ごしたのはニュース番組にしては凄いなという印象が残っています。
・井上アナとホランさんの肩の力が抜けたコンビが相変わらず良くて、夕方の印象が凄く明るく感じられる。ニュースはしっかりしていて安心感と安定感があるが、井上さんがたまに“ハラハラするようなことを言う”がそれも私の気に入っているところです。
・すっかりTBSの夕方の顔として安心して見ていられる。その日のニュースからエンタメ、カルチャー、スポーツ等番組構成のバランスが他局と比べても良いなあと感じていて、それぞれのコーナーの説明も他局より解り易いと感じています。
「news23」
・小川さんをメインキャスターに、とても安定したニュース番組だと思いますが、最近やや番組の個性が見えなくなってきたような感じがします。「報道のTBS」のイメージがずっとあって、筑紫さん以来23時はTBSだと云う思いがある中で、世間の人から「やっぱりnews23面白いよね。」という声が上がってきて欲しいし、これからにも期待したい。
・4月からキャスターに藤森さんが加わり、またコメンテーターにも新しい方々が加わりました。フィールドキャスターの喜入さんは相変わらず忙しいなと思いながら見ています。23ジャーナリストの方々が現場取材をされていますが、特に須賀川さんの紛争地帯のレポートは非常に臨場感が伝わってきて良いと思います。「voice23」など新しいコーナーのほか、トラウデンさんを始め曜日ごとのコメンテーターも確か新しい人選になっていると思いますが、新旧は別にして、藻谷さん、パトリックさん、プチ鹿島さん、真山さん、斎藤さんなど、コメントを聞いてみたいと思うような方たちが人選されていると感じます。番組としてリニューアル感はありますが、卒なく進行していく故に淡白に、そして内容として迫って来るものが余り感じられず物足りない気がします。最近は「eyes23」、「今日の特集」、「voice23」など多彩なコーナーがあり、ちょっと分かり難い感じがしました。
・金曜日は喜入さんと上村さんのペアで放送していますが、二人のフレッシュな感じや上村さんのソフトな雰囲気が心地好くて癒されます。8月23日の放送では特集を巡ってそれぞれの意見を述べる場面があったが、それぞれのキャラクターが感じられて非常に印象的でした。小川、藤森ペアももう少し自分のカラーを出しても良いのではないかという気がします。小川さんが夏休みの間、上村さんがサポートに入り藤森さんがメインキャスターとして放送されましたが、いつもの回より藤森さんの存在感があってとても良かったと思いました。
・ニュース番組の王道というイメージで見ています。最近各局ともニュースなのか情報系番組なのか微妙な番組が多い中で、この番組はきちっとニュースを伝えていると思います。伝えるべきことはきちっと伝えていただき、感想は感想として中立の立場を守りながら、視聴者の判断が鈍らないニュース番組を今後も期待しております。
・男女ペアで担当する形に移行され、進行や画面上のバランスが良くなったと思います。メインの小川さんの落ち着いた進行には安定感があり、水曜日のトラウデンさんも凛とした佇まいで言葉に説得力があります。スタジオのセットもやや落ち着いた色合いになって、夜遅い番組としては雰囲気があって良いのかなと思います。
「報道特集」
・“報道のTBS”を代表する番組であり、よく視聴しております。膳場さんが「サンデーモーニング」に移ったので山本さんがMCを担当していますが、何の違和感もなく番組の新しい顔となっているのを感じます。8月20日は特集の全枠を使った「戦後79年 子どもたちを支配した軍国主義」、次の週は2番目の特集として「戦争と文学」というテーマで澤地久枝さんと保阪正康さんの二人を取り上げておりました。澤地さんは93歳の現在でも旺盛な執筆活動を続け、説得力のあるきっぱりとした語り口で「戦争は全く無意味である」と仰って、戦争反対のデモに今でも立ち続ける姿にご本人の信念と覚悟を感じる特集でした。保坂さんも4,000人からの聞き書きを行い、歴史の記録をライフワークとしています。番組では穏やかな語り口でしたが、その分余計に後世の人たちへ正しく歴史を伝えて行こうと云うことが伝わってきました。ご自分の使命をお二人とも自覚しており、二人の存在感が番組から伝わってきて非常に感銘を受けました。このようなガツンとした力の入った特集が組めること、特にこの回は澤地さんの現在の様子が番組を通して見られたこと、これは「報道特集」ならではのものだったと思います。番組最後に村瀬キャスターが戦争とメディアの関係を総括して、現在の状況を「売れる報道にシフトしていないか」という言い方で自戒したことが印象的でした。引き続き番組特任キャスター金平さんのレポートも、今後とも期待しております。
・山本さんの切れのあるアナウンスは硬派なこの番組に合っているように感じます。今年の放送で印象に残っているのは、「警察は謝らない“人質司法”で犠牲に・・・」です。当事者にとっては到底納得のいかないまま放置されていることに、改めて憤りを感じさせられました。
「世界遺産」
・世界各地のダイナミックな映像による臨場感あふれる場面や繊細で色彩の美しさを計算し尽くした映像は、観るたびに感動します。現在の鈴木亮平さんの「ソフトで笑顔が伝わるような穏やかで丁寧なナレーション」は、番組全体を癒しの時間にしてくれる効果を果たしていると感じています。「鈴木亮平と学ぶ世界遺産」の特集は大変興味深い内容で、「世界遺産は不動産」という説明に使われたダヴィンチの「最後の晩餐」や文化遺産の富士山、そして200年近く前からある「小さな穴」が世界遺産という思いがけない面白さなど、鈴木亮平さんの世界遺産に関する豊富な知識とナビゲーターとしての柔らかさとが上手く融合した番組構成だったと満足しています。毎回特集されるその土地や文化に触れたかのような臨場感を味わいながら、幅広い年齢層で楽しめる数少ない番組だと思っています。ぜひ今後も続けて欲しいと願う番組の一つです。
・鈴木亮平さんが9代目のナレーターに就任されてから結構見るようになりました。個人的には6月9日の「鈴木亮平と学ぶ世界遺産」が面白かったです。特に後半の、「負の遺産」としてビキニ環礁核実験場、原爆ドーム、アウシュビッツ=ビルケナウ強制絶滅収容所、奴隷を積み出す港ゴレ島など、人類が犯した過ちを二度と繰り返さないシンボルとしての世界遺産があることを知れたのが大変面白かったです。
「情熱大陸(MBS制作)」
・葉加瀬太郎さんの馴染みのある音楽をはじめ、ちょっとした大人の「贅沢な時間」だと感じる上質な番組です。最近見た中で印象的だったのは、今年8月に100年を迎えた「阪神甲子園球場」をテーマにした内容です。実際に働いているグラウンドキーパーの方、場内放送の方、警備員の方、また試合後の清掃の方など、関係者の誰もから「この球場が好きだ!」ということが伝わってくる内容でした。また阪神の岡田監督や元プロ野球選手のコメントからも「甲子園」への想いが伝わってきました。2023年12月から8ヶ月かけて撮影するという期間とか、最後に観客が誕生日を祝う歌で締め括るなど、とても良い形で番組が進んだのではないかと思います。この番組こそ各界の第一人者から知る人ぞ知る達人まで、様々な人物にスポットを当てその生き様を映し出す番組なので、どういった基準で人が選ばれていくのか、そういう裏側も見られたら嬉しいかなと思います。
・様々な角度から捉えて30分という短い時間で伝えられていくことが凄いと思えることが多くあります。対象者により撮影期間は大きく異なっていると思いますが、取材時間の長短に関わらず、各回の制作者の個性やテーマの設定によって、番組の色彩は変わっていくことも魅力となり、どの回も新鮮で飽きのこない番組として続いているのだと思います。今年もまた、医師、音楽家、俳優、建築家、アスリートなどなどが登場しました。制作者の作りたい、伝えたいという思いを感じています。この番組もまた、1,500回2,000回を目指して欲しい番組です。
・有名無名にかかわらずあらゆる分野の挑戦者の素顔に密着し、リアルタイムで視聴者まで届けてくれるので毎週視聴が楽しみです。毎回、取り上げている人物、挑戦者の頑張りは明日への活力に間違いなくなっている番組です。登場人物に敬意を払いたくなることは勿論ですが、制作側の番組作りの情熱が伝わる場面が多々あり、飽きることなく視聴することが出来ます。
・印象に残ったのはウクライナ侵攻から2年目となる翌日に放送されたウクライナ国立バレエの芸術監督、寺田さんの回でした。こう云うシビアな状況下で日本人が芸術のために生きているのは印象的でした。あとはプロサーファー五十嵐カノアさんも面白かったし、甲子園球場の回も大変面白かったです。特に人物ではなく球場とか建物が主役になると云う視点は「情熱大陸」としては初めて見たような気がしましたし、そう云う意味では視点を広げることで番組の見方とか届いて来るものがかなり違ってくるし、厚みも感じられて良い視点だったなと思っています。
【 2.情報系番組 】
「情報系全般的に」
・情報系番組は大きく2つのカテゴリーに分かれている印象があります。一つは「THE TIME,」「ひるおび!」「ゴゴスマ」のようなニュース系情報番組、もう一つは「健康カプセル!ゲンキの時間」や「がっちりマンデー!!」のような雑学系情報番組です。その中でも「THE TIME,」や「ひるおび!」「ゴゴスマ」などの平日の帯番組は、今視聴者が興味のある内容を各番組がそれぞれの視点を上手く差別化しながら表現出来ていると感じます。特に今年は猛暑のこともあり、気象・天候に関するコーナーに多くの時間が割かれた印象です。それぞれの番組のMCと気象予報士の遣り取りが、それぞれの番組作りにも大きなウエイトを占めてきていると感じます。
「THE TIME,」
・朝の番組は出勤前の忙しい時間帯であるため、テレビをつけているもののゆっくりは試聴出来ない。そんな中でもトピックスで見出しが映し出されて何時頃かを伝えてくれるので、興味のある内容であれば、それに合わせて支度が出来るので助かっています。通常のレギュラー陣は爽やかで朝から元気をもらいます。またマンスリーレギュラーも加わり、飽きずに視聴することができております。
・他局と比べるとやや大人の為のワイド番組かなと思っています。ライン会員も最近37,000人を超えてきていて、どう云うきっかけで急に増えたのか個人的には気になります。そのライン会員さんによる「今朝のランキング」というのが出るのですが、参加することでランキングが決まり、このニュース番組を作っているなと云う共感が得られている部分も多いのではないか。乃木坂とか桜坂とか坂道グループのアイドルたちがコメンテーターとしても出ていて、当初は必要なのかなと思っていたがそれなりの賑わいがあって定着はしてきたかなと思っています。4月からは月曜のマンスリーゲストが登場しているが、「めざまし」や他局を真似て歩調を合わせたゲストの組立をしなくても良いのではないか。そうしなくても十分にアナウンサーや色んなコメンテーターが出ているので、ゲストに頼らない構成も出来るのではないかと感じています。
「ラヴィット!」
・この番組は情報系と言うよりも完全にバラエティのカテゴリーに入るのではないかと感じていますし、逆にバラエティ枠の中でも「ジョブチューン」や「坂上&指原のつぶれない店」などは「がっちりマンデー!!」と同じ情報系番組の枠でも遜色ない内容だと感じます。
「ひるおび!」
・メインMCの恵さんは、高知の放送分は2時間強ですが関東では3時間半という長時間の仕切りと考えれば、凄いMC力だと思います。番組としては「世の中で起きている気になる話題」を解り易く解説するというコンセプトで進んで行きますが、日替わりのゲストの方と良いコミュニケーションで進んでいると思うし、説明ボードも報道のスタッフがとても苦労して作っているなというのはいつも感じます。ただ内容については、例えば大谷選手のニュースがずっとこれでもかと流れることがあったり、一つのテーマに引っ張られて行くことがあるので、もう少し違うニュースを・・・と思いながら見ています。これから自民党総裁選などの話題が続きそうですが、違う評論家が日替わりで出演するなど工夫してその人なりの視点が聞けると、「そういう見方もあるのか!」と視聴者に気づきを提供できる。そこも大事ではないかと思います。
・最近は見る気が失せてきています。考えてみますと朝の番組から夕方の「Nスタ」まで、似たような内容のもので“手を変え品を変え”ずっと朝から夕方まで、下手すれば23時台まで見ると云う感じで、ニュースとの境目がよく分からない。そうなるとワイドショーの限界のようなものがふと見えて来るような気もしています。ライブで発信されるものの真価がこれから一番テレビで問われるものになってくると思うが、だからこそライブで放送されるものとして“今この番組たちは時代にマッチ”しているのだろうか。かつてはマッチしていたが少しズレてきているのではないだろうか。そんなところも気にしながら日々見守りたいなと思っています。
・バランス良く多彩な分野の内容を真摯に進行している感じがして、私は好きな番組です。コメンテーターには結構多彩な方が出ていて、脱線気味な方がいたりしても上手く恵さんがまとめていて心地好い情報番組です。日によってはスポーツや天気など一つの項目がもの凄く長い時があって、もしかして興味の無い人にとっては長く感じられて賛否両論かも知れません。マンネリ化してきているのは間違いない感じがしますので、もう少しどこかで転機を迎えさせてあげた方が良いのではないかと思います。
「夜明けのラヴィット!」
・ラヴィット!の月曜から金曜の総集編番組。ニュースとかは一切流れず芸人さんたちがワイワイガヤガヤと。当初は朝の他の番組スタイルとは違って目新しさもあり視聴していたが、最近はワイワイガヤガヤが増し過ぎて、内容もよく解らず笑えない部分の方が多いです。ゲーム対戦をする場面はスタジオの中では盛り上がっているのですが、スタジオと視聴者の温度差があるのではと感じます。司会者の麒麟・川島明さんの声は落ち着いて聞き取り易く安定しているとは思うが、最近慣れ過ぎたのか若手の芸人さんたちに時々上から目線で言葉を発する場面が少々気になるところです。
「情報7daysニュースキャスター」
・1週間の出来事を安住紳一郎アナと三谷幸喜さんが伝えていく情報番組。政治問題や社会現象、スポーツ、芸能などの多岐に亘る盛り沢山な内容を、二人の視点や会話を楽しみながらサラリと1週間の振り返りをする番組であり、楽しみにしている番組の一つです。オープニングの、時に滑稽な会話や噛み合わない遣り取りに可笑しさを楽しみながら観ていますが、最近少々二人ともお疲れ気味なのか・・・面白みに欠けてきている感も否めません。三谷さんのコメントもやや分かり難い場面もしばしばあり、それが可笑しさに繋がっていくかと云うと、これまた微妙で少々消化不良気味でもあります。ゲストコメンテーターは、三雲孝江さん、菊間千乃さん、池谷裕二さん、ピーター・ランダースさんなど安定の面白さがありますが、コメントの時間が少なく、浅く感じられるのも気になっています。全体の構成は、夜の情報番組としての見易いテロップやナレーションなど、疲れさせない程度のテンポとセンスは感じています。今後も続けて欲しい番組として内容の精査と工夫を期待しています。
・三谷監督はたけしさんとは全くカラーが異なるが、安住アナが上手くコンビを作っている感じがして、週末に楽しめる番組になっています。余り真面目にし過ぎたり、砕け過ぎても良くないような頃合の気楽な番組で、私は良いなあと思っているところです。
「がっちりマンデー‼」
・様々な業界で独自の取り組みにより驚くべき業績を上げている会社に密着して、好業績の秘密を探る番組です。全く知らない分野だったり初めて見る製品だったり、視聴者の興味を惹きつけるので見ていていつも驚かされます。30分番組でおよそ3商品を扱うため、ナレーションとテロップと映像中のコメントと、特に解り易い図解などを駆使して番組がテンポ良く進んで行くのはさすがだと思います。喋りの専門家・加藤浩次さんの賑やかなMCぶりに対して進藤晶子さんの落ち着き具合がちょうど良いと思って見ています。恐らく業界の人は必ずこの番組を見るだろうと思いますし、「応援!日本経済」とタイトルのコピーにある通りの番組だと思います。
・よく視聴する番組の一つです。毎週、「がっちりマンデー!!」に相応しい企業や人材、商品を発掘して視聴者を飽きさせない番組だと思います。今後もずっと視聴したい番組です。
「サンデーモーニング」
・高齢者が観る朝の情報番組としては関口さんの力はそれなりに大きく、そう非難されるべき番組ではなかったと感じていますが、引き際の難しさや寂しさを感じた年でもありました。元NHKアナウンサーの膳場貴子さんが総合司会を担当することになり、毎週日曜朝この生放送の情報番組はどのように変わっていくのか。時代も変わりスピーディで爽やかな展開も求められる番組としてリフレッシュすることにも大いに期待し興味を持って観ています。落ち着いたセットに毎回美しく飾られた花は魅力の一つだと思いますし、スポーツご意見番も大沢・張本コンビとは違った、槙原さん、内川さんの面白みを十分感じています。また毎回登場する手作りフリップはこの番組の売りであり、毎回感心したり、感動したり、残念と思ったりの違った楽しみ方もあります。膳場さんを取り巻く4人のサブキャスター、パネリストやスポーツの担当の出演者たちは安定と新鮮さを感じられる人選だと思っています。新しい朝の風が吹くことに期待しています。
・膳場さんの非常にソフトな語り口と卒のない進行はさすがだと思っています。コメンテーター陣も5人から4人になり、単純に考えると1人のコメント時間が少しだけ増えたのは良いことだと思います。サヘル・ローズさんやロバート・キャンベルさんなど新しい方々も登場し、変化が感じられるようになりました。以前からの出演ですが畠山澄子さんやみたらし加奈さんなど、若い方をこれからもどんどん起用して欲しいと思います。ちょっと気になっているのがサブMCの駒田さんの立ち位置です。最初の放送で、膳場さんはスポーツがあまり詳しくないのでスポーツコーナーのサブとして駒田さんがフォローするような遣り取りがあったように思いますが、全体を通して駒田さんの役割がちょっと中途半端なような気がしております。日曜の朝に肩肘張らずに社会、経済、文化などの分野で、「何かがおかしい、釈然としない。」ことについて言い続ける姿勢をこれからも貫いて欲しいと思います。
・メインキャスターが膳場さんに代わったことで、やはり雰囲気が華やいだ気がしますし、出演するコメンテーターも若い女性の方が増えて雰囲気が柔らかくなったのを感じます。その中でもピースボートの畠山澄子さんの落ち着いた雰囲気とコメント自体にも切れがあって説得力を感じます。スポーツコーナーのメインである上原さんは、野球以外のスポーツも含め選手目線でのコメントには説得力があって良いと思います。膳場さんが映像の流れている中でコメントをする時、随分とゆっくり喋っていて、そこだけがスピードを落としているような気がする。高齢の視聴者を意識されているのかと思うが、他の出演者との遣り取りの時と全然スピードが違うので少し気になります。
・関口さんの“ピントのズレた余計な発言“も多かった状況から、膳場さんにバトンが渡され大いに期待していたが、無表情で淡々と進めている印象を受けて、番組に馴染むにはもう少し時間がかかるのではないかと感じています。
【 3.ドラマ番組 】
「ネットドラマ・全般的に」
・今年のドラマは、それぞれのドラマのキャスティングはとても良かったと思います。実力のある俳優やアイドルたちが十分に実力を発揮して、それぞれのドラマが持つテーマを感じられて、面白いドラマを作り上げていると思います。どのドラマを観ていても、各ドラマのセット、美術、衣装、プロフェッショナルの監修なども興味を持つところです。「ナイン ボーダー」の銭湯や居間のセットは明るく楽しく美しく、出てくるスイーツも可愛くて美味しそうでした。「さよならマエストロ」の主人公の自宅は、間取りや家具の配置など面白く作られていて、十分に「家族」を感じさせるセットでした。「アンチ ヒーロー」は、いつもそのコートを着るの?と思いながらも、役柄に合わせた衣装や事務所のセットがスッキリとお洒落で、インテリアとしてのステーショナリーや観葉植物の扱いなど細やかでした。「西園寺さんは家事をしない」は、何と言っても主人公を演じる松本若菜さんを始めとする出演者たちの衣装に興味が湧きます。個性的な役者が多く出てきますが、松本若菜さんの体当たりの演技が十分それに負けない力を発揮していると思います。「笑うマトリョーシカ」は、ロケ地での美しい風景の映像や清家の執務室の小道具などこだわり、役者たちの表情に演技の魅力を感じます。「ブラックペアン2」は、医療監修の細やかさや説明画面の解り易さの工夫、番組を盛り上げるクラシックのBGM弦楽器とオーケストラの使い分けの効果等々、ドラマとしての面白さに加えて制作の力を感じながら十分楽しめています。
「アイ ラブ ユー」
・番組の宣伝活動を通してTBSとしてはかなり異例の方法を取ったのではないかと思っています。番組が始まる少し前にネットを通じて世界放送で番組の制作発表がありました。それから本放送が始まって行くということだったのですが、結構手前からインスタグラムでファンに向けての仕掛けがあって、番組の中でファンがあの写真が欲しいとかこう云う情報が欲しいと言うと、意外に視聴者と歩調を合わせて多彩な情報を出して来たり、人気が出てくると最終回の前に番組のファンミーティングがあったりとか、今までのドラマでこう云う風に視聴者と一体化した番組というのがあったのかなと思っています。本放送では韓国語で言われる部分に関しては注釈が無かったのですが、TVerでは「心の声付き」と云うことで二つの放送があり、U-NEXTでは心の声が付いたままの放送、またNetflixでは本放送と同じと云う風に試聴スタイルが随分分かれていました。ファンミーティイングでもオンラインで6万人ぐらいが見たのではないかと思うが、5千円ぐらいの視聴料を払ってネットで見るので、相当TBSは稼げたのではないかとも感じています。今回視聴率がどうだったかと云うことがかなり言われた訳ですが、これぐらい多彩な試聴スタイルがあって、それでもオンタイムで見た視聴率と云うと人気がある割にはそんなに高くない。これぐらいバラバラに多彩な見方をしているのに、従来の視聴率の測り方だけで番組の評価が果たしてどうなんだろうかと凄く感じました。結局視聴率を上げようと思ったら皆オンタイムで見るしかないので、出来るだけ最終回に向けてオンタイムで見ましょう!みたいなファンからファンへの申し送りみたいな現象もあって、視聴率とは何なのかと問われた“一つのドラマの仕掛け”でもあったのではないかと感じています。
「西園寺さんは家事をしない」
・自宅隣のレンタルハウスに住まわせている松村さんや取引先の津田さんとの恋愛感情をベースに、擬似家族というテーマも含まれているようですが、松本さんのコメディエンヌとしての魅力が全開。松本さんの演技の幅の広さに感心をしております。津田さんのお人好しなキャラクターにも共感出来て、非常に好ましい。何年か前の「私の家政夫ナギサさん」のようなテイストもあり、寛いで見ております。直近の回では津田さんが恋のレースからの撤退を表明していて非常に切ない展開でした。
「不適切にもほどがある!」
・宮藤官九郎さんの脚本が素晴らしく、テンポの良い展開が見ていて心地好かったです。SNSで誰かが挙げたことが「排除」につながり、本質論からかけ離れてルール化してしまい、寛容性に乏しく息苦しい現代社会のジレンマを面白可笑しく見せてくれたように思います。ネットでの炎上リスクを回避するがために社会や企業が縛られている現状への「これでいいのか?」と云う問いかけにはなっていたように思います。出演の皆さんは結構コミカルに演技されていましたが、私はムッチ先輩を演じた磯村勇斗さんの「ムッチでーす。」というセリフにはまってしまって、「ムッチ」という響きだけで笑えました。
・久々にテレビの前に座る楽しさを感じたドラマでした。昭和という時代から令和の現在を眺めると云う視点がユニークで、様々な問題に対しても「どうしてだろう?」と考えさせられるドラマになっていたと思います。
・この謎めいたタイトル、意識低い系タイムスリップコメディっていったい何が起こるのかと興味と期待で始まった第1回。視聴後、このドラマに対する各年代の反響が楽しみでした。1986年、高校の体育教師小川市郎は、この歩き方、態度、話し方に「絶対こんな体育教師がいた!」と思わせ思わず吹き出し、昔を懐かしく思い出しました。「昭和のダメおやじ」「ダメ教師だけどいい奴」を阿部サダヲさんが見事に演じていました。また主人公を取り巻く出演者たちも役どころを捉えて見事に演じていたと思います。あの時代であっても少々不適切な言動を繰り返す昭和のおじさんが40年も先の2024年にタイムスリップしてしまう。昭和の香りが漂う喫茶店のトイレの壁が時代の出入り口だったり、路線バスであったりするのも可笑しさを増していました。変なおじさんが傍若無人に発言し振舞う姿や“あの11PMの描写”など、かなり大げさでこれほどではないとか、その時代でもそれは駄目だろうとか、脚本の「盛り」を感じる場面も大いにありながら、どこかで痛快な気持ちになり、「実はこれって大事!」と感じて欲しいと思える瞬間が何箇所も盛り込まれていました。日に日にコンプライアンス意識が求められハラスメントの種類が増え続ける昨今、あの時代の前から生きている自分にとって、「昔は良かった」とか「今はほんとに大変な時代」などと単純に言わせるような中途半端なドラマでは決してないところに脚本家の力を感じました。吹き出したくなるような笑いとミュージカル仕立てのような華やかさと、複雑な人間模様と阪神大震災の悲しみを思い起こさせる場面も加えられており、十分見応えのある“さすが!”の脚本、演出、役者が作り上げたヒューマンコメディでした。
「笑うマトリョーシカ」
・政界を舞台とした様々な事件を絡めたサスペンスで、水川あさみさんが事件を追いかける新聞記者、高岡早紀さんが謎の女性を好演しています。演技については様々な意見があるようですが、官房長官役の櫻井翔さんは、操られているのかなという辺りが上手く演じられていると思います。8月23日の回で水川さんと高岡さんが対決する場面は、愛媛県大泊の宇和海を背景にしたシーンが非常に美しく、美しい凪いだ海と残酷な事実の対比が印象的で、見応えのある素晴らしいシーンでした。
「日曜劇場」
・昨年は「ラストマン」や「VIVANT」のような話題作が続いたので今年はどうなるかと思っていましたが、今年の一押しは「さよならマエストロ」です。本当にホッとする番組で毎週楽しく見ました。その後の「アンチ ヒーロー」は長谷川さんにとってもはまり役ではなかったかと感じています。きっとこれは続編の映画があるのではと想像しております。「ブラックペアン2」は前作から6年経っているということで、前作との関係性を復習しないと理解し辛い点があったということ。そして無理を感じる設定。賭けに勝たないと手術をしないとか、まるで刑事ドラマのような設定には少し無理を感じています。今後前作との関係性が明らかになっていくに連れて新たな魅力が出てくるものと期待を持って見ている最中です。
「さよならマエストロ 父と私の~」
・日曜劇場にしては珍しくゆったり進んで行くドラマで、出演者が皆良い人の感動的なストーリーだったと思います。アップテンポなドラマの間で逆に輝いていたドラマだった。逆に言うと俳優陣が揃っていたので、その割にもったいなかったような感じも受けました。
・様々なテーマを上手く盛り込んで展開されていました。西島さんの誠実な人柄が魅力的だったと思います。
「アンチ ヒーロー」
・長谷川博己さん演じる少々不気味な善か悪か判らない明墨弁護士の長い台詞回しに目が離せず、また悪役と言えるライバルとの対立構造がはっきりしていて、とても面白かったです。怒涛の終盤と感動的な最終回まで、毎週次回が楽しみでした。特に野村萬斎さんの怪演ぶりが最高でした。
・一つのドラマが終了すると寂しい気持ちになりますが、今回の「アンチ ヒーロー」も同様でした。ただ、弁護士役の長谷川さん、検事正役の野村さんの独特なセリフの言い回しが気になり、内容が入ってこない場面もあったのは事実です。凄く力の入った二人なのでこちらまで力が入ってしまいました。でも回を重ねてその辺を気にしないように試聴し続けていると、内容に引き込まれ楽しく試聴出来ました。
・終盤に近づきどんでん返しが繰り返されて、ラスト近くで今まで敵だと思った人物たちが味方に付いて危機を乗り越えるのですが、「このキャストが悪人であるはずがない!」という予想に沿った展開は少し残念でした。
・毎週欠かさず観ている番組の一つです。1話1話ストーリーがつながって伏線が沢山散りばめられていて、それを後の回で回収していくので、それが魅力的でどうしても毎週見ないといけない内容でした。この伏線が凄いなあと思って、スタッフはどんな方が作っているのかと興味があって見たら、演出家が3人いて脚本家が4人クレジットされていた。それぐらいの中でこの伏線を張って一つの物語を作って行けると云うのはテレビの技術なのかも知れないし、そういった何人もの方々が関わってこれだけ一貫したストーリーや演出が出来るのは凄いことだなあと思いました。検事、裁判官、弁護士という法曹界、それに関わる警察などを題材にしたドラマは数多くありますが、近年でも印象に残る素敵な作品でした。
「ブラックペアン2」
・前作から6年経ってすっかり内容を忘れていたので、Netflixで見直してから今回のシーズン2を見ました。こんな医者はいないだろうという破天荒な渡海医師と天城医師だが、ストーリー展開は単純で、正に医療ドラマ版水戸黄門のように楽しめる展開。まだ放送途中だが、予想に反した展開も終盤にあり最終回まで楽しめそうな印象です。
・内野聖陽さんの存在感や、正にはまり役の段田安則さんなど、日曜劇場らしく主演クラスあるいは演技派の方が数多く出られており圧巻です。ただ、二宮さん演じる天才医師のキャラクターが余りにも現実離れしていることとか、ゲスト出演者が必ず倒れて手術が必要になるなど、余りにも都合が良過ぎるように感じてどうなのかなと思いました。ここ数回謎解き的な部分が出てきていますが、それまでに無い情報が突然出て来るみたいな感じで、ちょっとストーリー的には無理があるのではないかと云う気は致しました。ストーリー的には薄っぺらさを感じざるを得なかったかなと今のところは思っております。
・前作「ブラックペアン」を残念ながら見逃しておりまして、「2」を試聴し始めた時に流れが見えなくて、Netflixで前作を気合を入れて1日で試聴しました。「2」でも二宮さんが主役を勤めていますが、前作とは違う人物の設定になって、渡海、天城役共に医師としての腕は抜群。役柄は渡海が物静かで内に何かを秘めているのに対して、天城は陽っぽいが何かを内に秘めており、対照的な人物像であるもののどこか似ている。他の俳優さんたちも前作から引き続いて出演している方が多いので流れも掴み易く、また新しく出演し始めた俳優さんも演技が上手く、ついついドラマに引き込まれていっております。
・自信に満ち金に執着する天才外科医・天城を二宮和也さんが演じており、人を見透かすようなキャラクターが好きにはなれないのですが、反発しながら視聴しています。医療機器を駆使する手術場面はリアル過ぎて苦手です。手術の場面になるとBGMにクラッシック音楽が使用されますが、私的には場にそぐわないような気がしてドラマに入り込めません。このドラマも何か最後にどんでん返しがあるようにも思えてラストが楽しみです。
【 4.バラエティ・その他番組 】
「バラエティ全般的に」
・私は凄くテレビが好きな人間で、若い頃まだ録画が出来ないような時代は、見たい番組があると約束をキャンセルしてもテレビを見ると云う風に生活の中でテレビが優先だったのですが、録画が出来るようになり、サブスクになり、テレビというものとの付き合い方が自分の中では凄い激変をしてきている。そんな中でいったい何を見るのかというのは、興味がだんだん分散してきて、それ程テレビに執着しなくなったというのが現在です。それでも敢えて見るとすると、バナナマンが平和で見易いなとか、マツコの知らない世界はまだまだ知らない世界が本当にあるなあと思って見ています。一方「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「アッコにおまかせ!」についてはもう要らないと毎年言い続けてきたのに何故か局が止められない番組で、やっぱりそろそろ見直していかなければいけないのではないかと思います。長寿にも楽しい長寿番組と、大人の事情を感じるような長寿番組とがあって、視聴者に大人の事情は関係無いのに続いて行くという不思議な感じは気持ちが悪いなあと思っています。何だかバラエティがだんだん寂しくなっていっている印象が全体的にはあります。
・バラエティというよりも「ジョブチューン」や「坂上&指原のつぶれない店」、また情報系の「がっちりマンデー!!」などは非常に好きで会社の朝礼なんかでも話題として使わせていただいています。その他「マツコの知らない世界」「ベスコングルメ」「せっかくグルメ!!」などは、ある特定の世界や特定の地域などマニアックでニッチな世界の隠れた名品や名店を紹介するという点に於いて視聴者の知りたい願望を上手く刺激する企画になっているのではないかと感じます。バラエティと聞くとすぐに中身が薄く芸人さんたちがガチャガチャ騒いでいるイメージが強いですが、「こだわった企画を前面に打ち出した番組作り」は是非バラエティの中にも期待をしていきたいと思っております。
「マツコの知らない世界」
・マツコさんが知らないくらいの世界なので我々が知っているはずもなく、一時この番組はマンネリ化して面白くないなあと思った時期もあったのですが、最近また面白くなって、まだまだ素人の私の知らない意外な世界をまた楽しんで見るようになりました。出演する“その世界の方“も一般人とは思えないユニークな方ばかりで、マツコさんが上手くそれをいじって面白い番組になっていると思います。
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」
・これも一時マンネリ化して面白くないと思っていたが、最近はよく有名人やスポーツ選手が変装して一般人の前に現れたり、透明カラオケボックスのコーナー等はなかなか面白く、ここに来て元気を取り戻した番組ではないかと感じています。
「それSnow Manにやらせてください」
・娘がファンでいつも観ているので、親しみのある番組の一つになりました。2023年から現在の時間帯へ進出したのですが、今では各人がドラマで活躍したりして、9人が揃うのはこの番組ぐらいではないか。まずタイトルに凄く謙虚さがあって好感が持てます。9人の個性がしっかりと確立されているし、最近放送されたダンス企画も楽しさと感動がありました。「SMAP×SMAP」みたいな番組に将来育っていくのではないかと思って、これからも期待しています。
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」
・放送20年を超える長寿番組で、当初は様々な角度から女性をターゲットにした内容で、最後は「お涙頂戴」みたいなエンディングを迎えるところがちょっと重たく感じていましたが、男子バレーのネイションズリーグにターゲットを当てた深堀りが何週か続いてから改めてこの番組を視聴し始めました。改めて見ると中居さんの進行は上手で、割と突っ込んだ質問をゲストに投げかけるので、結構面白い場面が沢山あります。レギュラー陣も大竹しのぶさんを始め陣内智則さん、石原良純さん、藤本美貴さんなどが定着し、チームワークの良さも伝わって良い番組になっているのではないかと思います。
「A-Studio+」
・唯一TVerで見逃しが見られない番組ですが、番組によって見られないのはどういう事情なのかなあと思う時があります。
・司会が鶴瓶さんと藤ヶ谷さんになって安定感抜群な反面、若干飽きも感じるようになりました。ただ出演者によって興味深く見ることが出来たりします。その意味では普段余り出演されない人が出ると面白いなと。最近では女優の江口のりこさん、筒井真理子さん、リリー・フランキーさんなど。また段田安則さんの関西弁で喋り倒す意外性も楽しかったです。
「週末HOW TOバラエティ ララLIFE」
・「やってみたい。けど難しい。」と言うナレーションの後にその回のテーマ映像が流れ、ノリの良いテーマ曲で番組が始まります。「あなたの初めの一歩、後押しします。」と言う番組コピーの通り、興味のあることに初めて挑戦するゲストのVTRをスタジオMC二人がワイプで覗きながら番組が進行していきます。最近では俳優の瀬戸康史さんがフィギュア作りに挑戦したり、歌手のHITOMIさんが高知県黒潮町のレモン農家でグリーンレモンを使ったレモンサワー作りに挑戦していました。このサワーの映像は美味しそうで素晴らしかったと思います。何と言っても三村マサカズさんと青木崇高さんのコンビの息がピッタリで、二人の衣装もカラフルで、スタジオの白を基調にした背景も番組のリラックス感を生んでいると思います。もう一つ特筆すべきは、エンドロールのクレジットを見て驚いたのですがナレーションがモノマネの“ほいけんたさん”です。バラエティ特有の騒がしさが無く、落ち着いた低い声で対象についてじっくり伝えてくれる心地好さがあって、とても良いと思います。番組が始まって1年半くらい経つようですが、これまでちゃんと観たことがなかったので残念なことをした思いです。週末の金曜日の夜に楽しみがまた一つ増えた感じで、これからも視聴していきたいと思っています。
「人生最高レストラン」
・大泉洋さんが登場した回はトークが盛り上がり2回に分けての放送となりました。1回目は確かに面白かったのですが、翌週の放送は喋りが騒がしいだけで楽しくなくて残念でした。
・本番で料理を一切出さないで「人生で最高に美味しかった食事」が3品紹介される。2017年から始まったこの番組のスタンスがとても好きでいつも観ています。グルメ番組は相変わらず数多く放映されていますが、観る側の時間帯を無視した番組や、試食もいけなくはないのですが早食い大会のような食べ方が流れ、口にいっぱい頬張っての食レポ、お箸の持ち方が目に付いたり、盛り付けが酷かったりなど、げんなりするような映像が増えているように感じています。「お願い、もう少し綺麗に食べて!」と思うことがしばしばあります。この番組はオーナー加藤浩次さんとアシスタント宇賀神メグアナウンサーの進行に女将島崎和歌子さんがレギュラーで、常連客が入れ替わるという構成は変わらず安定の面白さだと思います。「ごちそう様」と呼ばれるゲストは俳優、アイドル、アスリート、お笑い芸人、歌舞伎役者や芸術家と幅広いジャンルから招かれ、そのゲストが一押しの人生最高の一品を、その料理と店舗、調理風景を紹介し、その品に関するエピソードや、そのゲストの人生まで深堀していき、ゲストの魅力を笑いと共に引き出していく加藤浩次さんの聞き手としての力量も感じます。最後の“サシ飲みコーナー”も含めて30分という尺の中で見事にまとめ上げているのは、プロデューサーたち制作スタッフの努力や力を感じています。少し慣れ過ぎてつまらなくなって来るのではないかと思うこともあったり、おしゃれな青山店から大衆居酒屋風の新橋2号店での設定もそろそろ店舗が変わるのかと心配になったりしています。高知県民としては女将の島崎和歌子さんの豪快なおばさん笑いも宇賀神メグさんの居酒屋衣装も悪くないと思っているので、しばらくこのセットで続けて欲しいと願っています。
「アッコにおまかせ!」
・長年この審議会でも話題になりますが、最近の和田アキ子さんは会話に以前のようなキレもなく不適切な発言も飛び出したりしますので、そろそろこの番組も終焉が近づいているのかも知れないと思います。たまたま7月に見た雑誌FLASHでも、「もう終わっても良いと思う長寿番組」(全国30~50台の500人アンケート)の“ぶっちぎりの1位”に選ばれていたので、皆さんそう感じているんだなと思ったところです。
「週刊さんまとマツコ」
・皆さんご存知の通り、島崎和歌子さんデビュー35周年祝いの高知ロケが行われ7月に放送されましたが、KUTVエースアナウンサー京面さんの登場シーンが短かったのが少し残念でした。通常はさんまさんとマツコさんがゲストをいじりながらワイワイやる番組ですが、芸能事務所が地方都市へ如何に進出しているかという話の回は大変面白くて興味深く拝見しました。あと夢グループの石田社長が登場する回は面白可笑しく拝見しています。
「所さんお届けモノです!(MBS制作)」
・所さんの元へ世界中から様々なアイテムが届く番組ですが、その品物についての取材が丁寧で、その後取材をした物がスタジオに届いて所さんが感想を述べる。私たちが知らない物が多く興味をそそられます。最近は食や食材に関しての物が多く、所さんの感想も全てが「美味しい」だけではなく、「ちょっとこれは...」といった真実味に溢れるコメントを述べるので見ていて説得力があります。朝の忙しい時間帯の放送なので、いつも録画してゆっくり視聴しています。
・好きな番組の一つです。ロケ先のゲストの方が国内の食材、料理、お土産などを紹介して所さんに味わってもらう番組ですが、所さんは本当に端的な表現をしたりするのが調和的ではなくて面白いと思っていますが、そこにアンガールズの田中さんが上手くフォローをかけて話を膨らませて行く。彼の存在が良い味を出していて良いなあと思っています。土曜朝の放送でリラックスして観られる番組だなと思っています。
「日曜日の初耳学(MBS制作)」
・日曜劇場の後なので必ず見てしまいますが、林先生の素直で謙虚さ溢れるインタビューが心地好くて、相手の本音を出させて人柄を掘り下げていくところが安心して見られますし、好きな番組です。
・ゲストによって見ます。やっぱり林先生のインタビューが非常に良いなあと思います。失礼ながら“アナウンサーの方が形式的に聞く”よりもグッと話に入っていけるし、聞き取り方も非常に上手です。ゲストの魅力をとても上手く引き出しているなと思って、これは毎週見る確率が高いです。
<批評対象番組資料>
注)①1月~9月末の基本的な番組表示。 ②★印は部分ネット番組。
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
★「Nスタ」 月~金 15:50~18:15 日曜日 17:30~18:00
「news23」 月~木 23:00~23:56、金曜日 23:58~24:43
「報道特集」 土曜日 17:30~18:50
「世界遺産」 日曜日 18:00~18:30
「情熱大陸」 (MBS制作) 日曜日 23:00~23:30
2.情報系番組
「THE TIME,」 月~金 05:20~08:00
「ラヴィット!」 月~金 08:00~09:55
★「ひるおび!」 月~金 10:25~13:55
★「夜明けのラヴィット!」 土曜日 05:45~07:30
「情報7days ニュースキャスター」 土曜日 22:00~23:24
「がっちりマンデー‼」 日曜日 07:30~08:00
「サンデーモーニング」 日曜日 08:00~09:54
★「サンデージャポン」 日曜日 10:00~11:24 (※高知地区は3時間遅れ)
★「ゴゴスマ」 (CBC制作) 月~金 13:55~15:49
「サタデープラス」 (MBS制作) 土曜日 07:59~09:25
「健康カプセル!ゲンキの時間」 (CBC制作) 日曜日 07:00~07:30
3.ドラマ番組
「アイ ラブ ユー」 火曜日 22:00~22:57 (1~3月)
「くるり~誰が私と恋をした?~」 火曜日 22:00~22:57 (4~6月)
「西園寺さんは家事をしない」 火曜日 22:00~22:57 (7~9月)
「不適切にもほどがある!」 金曜日 22:00~22:54 (1~3月)
「ナイン ボーダー」 金曜日 22:00~22:54 (4~6月)
「笑うマトリョーシカ」 金曜日 22:00~22:54 (7~9月)
「さよならマエストロ 父と私の~」 日曜日 21:00~21:54 (1~3月)
「アンチ ヒーロー」 日曜日 21:00~21:54 (4~6月)
「ブラックペアン2」 日曜日 21:00~21:54 (7~9月)
4.バラエティ、その他番組
「アドベンチャーバラエティ 冒険少年」 月曜日 19:00~20:00 (1~3月)
「CDTVライブ!ライブ!」 月曜日 20:00~20:57 (1~3月)
「CDTVライブ!ライブ!」 月曜日 19:00~20:58 (4月~)
「ジョンソン」 月曜日 21:00~22:00
「クレイジージャーニー」 月曜日 22:00~22:57
「THE神業チャレンジ 再現出来~ 」 火曜日 19:00~20:00
「バナナサンド」 火曜日 20:00~20:55 (1~3月は20:54終了)
「マツコの知らない世界」 火曜日 20:57~22:00
「水曜日のダウンタウン」 水曜日 22:00~22:57
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」 木曜日 20:00~21:58 (1~3月は21:57終了)
「櫻井・有吉 THE夜会」 木曜日 22:00~22:57
「ハマダ歌謡祭・オオカミ少年」 金曜日 19:00~20:00
「それSnow Manにやらせてください」 金曜日 20:00~20:55 (1~3月は20:54終了)
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」 金曜日 20:57~22:00
「A-Studio+」 金曜日 23:00~23:30
「週末HOW TOバラエティ ララLIFE」 金曜日 23:30~23:58
「熱狂マニアさん!」 土曜日 19:00~20:00
「ジョブチューン アノ職業のヒミツ~」 土曜日 20:00~21:00
「世界ふしぎ発見!」 土曜日 21:00~21:54 (~3月)
「世の中なんでもHOWマッチ 」 土曜日 21:00~21:56 (4月~)
「人生最高レストラン」 土曜日 23:30~24:00
「S☆1」 土曜日 24:00~24:28、日曜日 24:00~24:50
「アッコにおまかせ!」 日曜日 11:45~12:54
★「週刊さんまとマツコ」 日曜日 11:45~12:54 (※高知地区は異時間放送)
「七つの大罪 黙示録の四騎士(アニメ)」 日曜日 16:30~17:00 (~3月)
「戦隊大失格(アニメ)」 日曜日 16:30~17:00 (~6月)
「杖と剣のウィストリア(アニメ)」 日曜日 16:30~17:00 (7月~)
「~最高の瞬間を!ベスコングルメ」 日曜日 18:30~19:00
「バナナマンのせっかくグルメ‼」 日曜日 19:00~20:00
「坂上&指原のつぶれない店」 日曜日 20:00~20:54
「プレバト‼」 (MBS制作) 木曜日 19:00~20:00
「所さんお届けモノです!」 (MBS制作) 土曜日 07:30~07:59
「シャングリラ・フロンティア(アニメ)」 (MBS制作) 日曜日 17:00~17:30 (~3月)
「夜桜さんちの大作戦(アニメ)」(MBS制作)日曜日 17:00~17:30 (4月~)
「日曜日の初耳学」 (MBS制作) 日曜日 22:00~22:54
「ドーナツトーク」 (CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 (~3月)
「転生貴族、鑑定~(アニメ)」(CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 (~6月)
「キン肉マン完璧~(アニメ)」(CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 (7月~)
以上