第567回放送番組審議会議事の概要
1.開催年月日
2023年9月1日(金)2.出席委員(敬称略)
委員長 | 佐竹新市 |
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副委員長 | 池田あけみ |
委員 |
入交英太 奥村興二 中田由季 大家賢三 野並良寛 二宮久美(レポート参加) |
会社側出席者 |
代表取締役社長 藤田徹也 常務取締役 報道制作局長 飯島達男 常務取締役 メディア技術局長 横山雄一 取締役 営業局長 北澤邦典 総合編成局 編成業務部長 竹村志麻 |
事務局 | 吉本龍二 |
3.議事の概要
(1)議題
- 【番組の合評】
-
「ネットワーク番組について」
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
2.情報系番組
3.ドラマ番組
4.バラエティ、その他番組 - 【放送日】
(2)審議の概要
・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項
(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り
【 1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組 】
「Nスタ」
・夕方の時間帯にテレビを見る機会があれば「Nスタ」をつけています。先ず報道に関してTBSは信頼が出来て、当日あったニュースをしっかり確認出来ることが挙げられます。注目のニュースはスタジオ解説で深堀りもしてくれるので解り易いというところがあります。現在はホラン千秋さん、アナウンサーの井上貴博さん、日比麻音子さんの三人体制ですが、当初からホランさんはタレントとは思えない冷静さとしっかりした口調で番組進行をしており、ちょっとした辛口のコメントが出たり、女性ならではの視点が覗くのも面白く思う。
・良くも悪くも余り代わり映えがしないイメージです。良い意味で言えば安定してきたが、少し悪く取るとキャスターに癖がない分、視聴者とキャスターの「共感」と云う部分が少ないのではないか。他局の同時刻番組はもう少し視聴者に問い掛けるような表現が多く、そう云う意味では共感をしながら視聴するという部分が弱いと感じる。
・3人のメインキャスターはかなり安定感があって良いと思う反面、面白くなって来る印象もない。一方で甲子園決勝時の井上アナの個人的な暴走は如何なものか。気持ちは分かるがキー局のアナウンサーとしてある程度の客観性は持っていた方が良いのではないか。
・最近井上さんは上着も着ないでネクタイもしないで短い袖のシャツ1枚でやっていますが、TBS挙げてSDGsと取り組んでいる中で、あれは評価出来るのではないかと感じる。
「news23」
・小川彩佳さんをメインキャスターに、サブキャスターに山本恵里伽さん、フィールドキャスターに喜入友浩さんの体制で進行しています。両キャスターはお互いの信頼関係が画面を通して伝わり、コンビネーションも素晴らしく佇まいにも余裕と安定感を感じます。また山本キャスターは落ち着いた原稿の読み方でとても聞き易く思える。喜入さんは外の取材が役割ですが、同じ日にいくつもの現場を掛け持ちしているのは大変だと思います。
・8月17日の放送では、西日本の荒れた天候による交通の混乱などを冒頭に伝えてから、いきなりTBSインサイダーズ投稿の「ブッキングドットコムの支払い遅延問題」、上関町の核のゴミの貯蔵施設建設問題、特集では世界陸上テーマソングを歌う星野源さんのインタビューが紹介された。「支払い遅延問題」では宿泊施設側の困惑やトラブルを扱い内容としては良かったが、当日は豪雨の状況や落雷被害などあり、各項目の順番は後でも良かったのではないか。視聴者は先ずその日に何があったのかを早く知りたいと思っている。
・「newstories」では4つ程度のニュース項目を扱うが、もう少し事件・事故を含めたその日の出来事やニュース項目を増やしてもらいたい。
・8月は綾瀬はるかさんの戦争レポートが定番で、今年はウクライナから避難されている方の話を聞いていました。少しこの企画もマンネリ化しているように感じる時もありますが、<ひたすら聞く>と云うスタイルでの戦争の記憶の蓄積もやはり必要で、積み上がって行けばそれなりの意味を持って来るのだろうと思います。
・8月放送の“NO WARプロジェクト つなぐ、つながる”コーナーで「ドイツのウクライナへの武器供与について見解の違いから右派が拡大し、ナチスの過ちを反省して平和主義を追求すると云う戦後教育が揺らいでいる。」というレポートが印象的でした。
・一般人インタビューのボカシ不足で本人特定につながり、BPO放送倫理委員会に取り上げられた件の事実報告があった。事件や事故が起こった時、関係者や同業者へのインタビューは顔を隠すのみで服装・体型・施設などは判るケースが多く、見る人が見れば誰なのか判る。ネット全盛の今、ちょっとした情報で個人の特定は可能ですぐに拡散する。“二次的被害”を考えれば、取材源に対しては今までの常識を変えた配慮が必要だと思う。
「報道特集」
・昨今は時節柄、戦争に関するテーマが多く扱われ、「はだしのゲンが伝える被爆の実相」や「台湾出身の日本兵の戦後」などが放送された。「はだしのゲン」の特集では作者・中沢啓治さんのインタビュー映像や妻のミサヨさんのコメント、被爆者の原田浩さんたちの証言により原爆体験が生々しい迫力で浮かび上がり、取材した佐古忠彦さんは「はだしのゲン」こそ原爆の実相を生々しく伝えており、広島市の教材変更に疑問を呈していました。
・キャスターが実際に現場を踏んで自分の言葉で伝えることがこの番組の魅力であり強みで、番組特任キャスターの金平茂紀さんは今年7月の高知市夏季大学の講演では「いま、立ち止まって考えることが必要だ。」と述べられていた。その意味でこの番組は、日本社会の様々な問題を取り上げて解り易く提示して、立ち止まって考えるヒントをくれる番組だと思う。これからも独自の視点で掘り下げたテーマを熱量をもって報道し続けて欲しいと感じる。
・内戦の続くイエメンで戦争捕虜に寄り添う活動をしているNGOアクセプトの永井さんの話題は印象的でした。死と隣り合わせの紛争地帯で戦争捕虜にイスラム教の再教育や職業訓練を行ない、単なる人道支援ではなく紛争そのものの解決につなげるべく活動している、そんな日本人がいることに鳥肌の立つ思いでした。
・地上波では攻めの報道番組が少ない昨今、1年ほど前に金平さんがメインキャスターを降板して以来、何となく煙たさが取れてスマートになり過ぎたかなという気がします。やはりある種の煙たさが番組の権威感であり良識であったかなと私は感じています。
・関心のあるテーマはリアルタイムで視聴してTVerでも拝見するが、今年注目して見たのは「ジャニー氏性加害問題2度の裁判とメディアの責任」と「しゃべってはいけない風潮があった。70年前のジャニー氏性加害を告白」です。世の女性たちが憧れたタレントさんの向こうにある光と影みたいなこの問題は大きく関心を持っている。5月にNHKが取り上げた後の放送は少し遅きに失した感もあるが、性被害に遭った老域に達する両者の証言を聞くことで、ここに至るまでの年月の長さと日本社会の有りよう、メディアの有りよう、認知の歪みを強烈に感じた。動画で動くジャニーさんを見たのは新鮮だったが、どうせならもっとジャニーズ事務所に切り込めば良かったのではないか。正直なところ通り一遍の報道だったように感じる一面もあった。
・強烈に心に残っているのは「私はここで死ぬ・イタリア男性自殺、外国人ホームレス急増」と「五輪組織委員会の巨額費用膨張のからくり」でした。「必要な支援」と「大きな無駄遣い」の矛盾を凄く感じさせられた報道特集だったと記憶しています。
「報道特集・世界遺産・情熱大陸(MBS制作)」
・この3番組に関しては良い意味での「変わらない美学」と云うか、制作者側の強いこだわりを感じています。これからも時代に即した“ぶれない番組作り”に期待をしています。
「世界遺産」
・常に感動を味わえる満足感の高い番組です。上空から、海中から、地上から工夫を凝らして撮影されたダイナミックな映像や繊細で美しい映像は、撮影クルーの努力と編集者の力を感じています。杏さんのナレーションは常に落ち着いたトーンで画面の素晴らしさを十分に味わせてくれる、とても心地良く安定したナレーションです。テロップのフォントも大小のバランスも工夫され、更に見易くなっています。
・マチュピチュの神秘を感じたり、グランドキャニオンの絶景に感動したり、「空から見る」シリーズは、この番組の持つ力を遺憾なく発揮した素晴らしく雄大で美しい画面に心を満たされる。未来に繋いで行きたい絶景や歴史は若い人たちにも観て欲しいと思います。
・年齢を問わず楽しみながら皆が視聴出来る番組だと思います。毎回批評番組の対象にするぐらい私にとっては期待値の大きい番組であり、特に映像の美しさに感動することが多い。
・ドローン撮影も更に進化し、圧倒的な映像美は期待を外さないところだと思います。杏さんのナレーションも落ち着いていて聞き易いが、映像によってはもう一人、男性のナレーターがいても良いのではないかと感じることもある。
・世界の絶景も良いが今年1月放送の、8K映像で四季を追った白川郷の美しさは格別で、日本の深みも感じた良い番組だった。
「情熱大陸(MBS制作)」
・日曜夜の放送のため、この番組を視聴し明日からの活力にしている視聴者も多くいると思います。ありとあらゆる分野の人物や職業を知ることが出来る番組で、人物に於いては仕事時の顔だけでなく素の部分にも迫っているため、その人物の魅力が一層伝わって面白く視聴しております。身近な職種に関しては、知っているつもりでも奥の深さに驚かされ、特殊な職種については、このような仕事があるのかと驚かされ、どちらにしても楽しむ事が出来る番組で、偏り感、ヤラセ感を感じることもなく気持ち良く視聴出来る番組です。
・俳優・ミュージシャン・芸人・スポーツ選手だけでなく一般の方まで幅広く取り上げており、特に普段目にすることの無い一般の方で道を究めた方の出演時が大変興味深く、見識の幅を広げる番組になっていると思います。それぞれの皆さんがその道に進むまでに紆余曲折があり、どんな人でも何かを究めればオンリーワンになれるのだと希望を持たせてくれる、是非若い世代の方に見て欲しい番組だと思っています。
【 2.情報系番組 】
「THE TIME,」
・“さわやかな朝の顔!”だとは思えないが、なんだか許せる安住アナウンサーの独特のオープニング。MISIAさんの“おはようユニバース”の歌声の中、フッと笑える日が多く、妙にそれを期待してしまうが、アナウンサーとしての意識の高さや安定感も十分感じられて、毎朝の習慣となって観ています。杉山真也、宇賀神メグ、江藤愛の各アナに加えて、曜日ごとのキャスターたち。列島中継の画面分割も良いバランスです。
・「目覚めのいい音」は風景の美しさ、その音色、意外な題材など、つい見てしまう。“もっと見たいなあ”と思わせる尺が絶妙で、ひと時の癒しの時間です。
・朝の支度をしながら流れて来る音に耳を傾け、気になる時に手を止めて画面を見入る。その時には今何の話かすぐに分かる大きめのくっきりとしたテロップ文字は大変助かる。
・シマエナガちゃんの登場で安住さんとの短い会話や「今日もいい日に」の緩いダンス、今日の1曲など、短時間の企画は面白く明るい雰囲気で、今後も進化しながら続けて欲しい。
・主要なニュースに加えて話題をランキング形式で見せながらピックアップして紹介してくれるのは、朝の短い時間で新聞の見出しを把握出来るような有難味があります。
・コメンテーターを特に置かず、必要に応じてリモートのコメントを入れる程度にしている。ニュースをシンプルに伝えていることに好感が持てます。
・「出張!安住が行く」のレポートは、安住さんの強みが大いに発揮されている。プチ情報を織り交ぜながら説明される言葉はイメージとして伝わり、画面に映し出される映像と共に非常に記憶に残り易い安住さんのレポートになっています。入念な事前準備と共に若い頃からバラエティ番組等で力を発揮された安住さんらしさが感じられる良い企画です。
・各アイドルが曜日レギュラーで花を添え、最近は月間レギュラーも登場し出したが、あの程度の遣り取りで必要なのかなぁと感じなくもない。
・シマエナガダンスは、せっかく視聴者の方が送ってくれるのに随分映像が小さく、これで投稿する甲斐があるのかなと思っていたが、最近は大きく映る時間も出てきて良かった。
・安住さんのコメントはいちいち面白く気が利いていて、唯一無二のアナウンサーだと思う。特に印象的だったのは、地震があった時に「深呼吸してください。」とか、北朝鮮ミサイルで北海道の人に呼び掛けるアナウンスなども安心感があったし、パンダの見送りの時は手書きのテロップを持って切々と訴えてくれたり、また出張では長崎で強盗事件に遭遇して緊急に取材をするとか、安住さんの魅力で持っている朝の番組だと思える。
「ラヴィット!」、「夜明けのラヴィット!」
・常時見ている訳ではないが、頭が疲れてクリアでない時には意識して見るようにしている。ニュースやワイドショー的な話題は一切無く、日替わりで大勢のお笑い芸人やタレントさんが集合してゴチャゴチャと進行する、“朝を明るく”というキャッチフレーズに相応しい番組で、こういった番組があっても良いのかなと思います。
・国内外・地方でのロケ、グルメ、商品紹介、ゲームによる罰ゲームなどが展開され、麒麟・川島さんが中堅・若手のお笑い芸人、アイドルら10名ぐらいを相手に自由奔放な仕切りをする。その技術力は凄いと思います。中にはこの番組で初めて知る方もいますが、そういった方に光を当てて引き上げて行く新たなプロモーションの場になっていると思います。
・MCの川島さんは声のトーンに定評があって聞き取り易く、進行中の内容を途中から視聴しても伝わってくる司会力が凄い。スタジオは曜日によって違う様々な分野のゲスト陣でとにかく賑やかで、そのゲスト陣を川島さんは面白可笑しく上手く料理して回している。生放送に付き物の“変な間”も川島さんが上手くトークで笑いに繋げ、安心して視聴出来る。夏休み期間中は観光地の紹介や家族ネタの内容で構成されてタイムリー感が良かった。
・朝から楽しく視聴しています。たまに他局の情報番組を見ても同じような内容ばかりで、また「ラヴィット!」に戻る日々です。オープニング部分で気になる点は、若手や出演の少ない芸人たちが川島さんのトークに付いて行けない場面が時折あり、罰ゲームのリアクションが中心になっているように感じます。本来の大喜利的な軽快で自由奔放なトークが鳴りを潜めているイメージで、当初のハチャメチャ感よりも少し硬さが感じられます。
・台風接近で他局番組が全て台風を取り上げている最中であっても、全くぶれずにバラエティ路線を貫いているところが潔くて良い。「夜明けのラヴィット!」では未公開シーンを含めた再編集も放送され、子どもたちも喜んで視聴、土曜の早朝に持ってこいの番組になっています。大人が楽しそうに遊び回る底抜けに明るいこの番組は魅力的に思います。
「ひるおび!」
・“番組紹介文”では、午前は「くらしに役立つ情報をコンパクトにお届け」、午後は「その日一番の関心事を深く掘り下げ、視聴者の“なぜ?”を“なるほど!納得”に変える」と紹介されています。この紹介文を読んで番組を視聴すると、恵さんの主張し過ぎない良さが見えてきます。恵さんはMCとして14年間、前身番組を含むと18年半務めている大ベテランです。これだけ長く続けているのに、“カラーを出し過ぎない姿勢”、“等身大で番組に取り組んでいる姿”、また“視聴者目線で視聴者が知りたいことを代弁して専門家にぶつけていく様”が、視聴者にとって「そこそこ、それが聞きたかった!」と共感する場面が多く、番組紹介文にある内容が忠実に守られている番組ではないかと私は思いました。
・昼の時間帯は他局がバラエティ寄りの内容の中、「ひるおび!」だけが恵さんと八代さんを中心に時事ネタを見られるのは良いと思うが、天気予報やメジャーリーグの話がもの凄く長かったりする。一つのテーマに余り時間を掛け過ぎるのはどうかと感じる時があります。
「ひるおび!」~「ゴゴスマ(CBC制作)」
・昼帯は番組の構成も扱う内容も同じような物が多く、昼前の「ひるおび!」から連続して見るには飽きて来るし、恵さんにも飽きて来た感じがします。結局内容の取り上げ方と切り取り方が違うだけで、こんな長い時間にこう云う番組の構成で良いのだろうかと思ったりします。また、どの番組も大谷ネタが多過ぎるのではないかとも感じます。
・「ひるおび!」は余り芸能ニュースを扱っておらず、どちらかと言うと“硬派”とすれば、「ゴゴスマ」は一般的な“午後のワイドショー”的な番組だと思います。最近フリーになった石井亮次さんがMCを務めていますが、「世界ふしぎ発見!」にも出演されていることからも分かるように、お茶の間の人気は高いように思います。
「ゴゴスマ(CBC制作)」
・番組のコメンテーターの人選も良く、MCとの遣り取りを見ても和気あいあいとした感じがあり、のんびりと気楽に視聴するのには良い番組だと思います。
・最近コメンテーターの一人であるナジャ・グランディーバさんの密着レポートがありましたが、どんな方なのか気になっていたので、面白く視聴しました。
・石井さんは、最初はコメンテーターから突っ込まれている少し頼りなげな様子によって親しみ易さを演出しているようにも見えて、そこが少し引っ掛かっていたのですが、引いたソフトさが彼のキャラクターと考えると、それも良いように思います。
「サタデープラス(MBS制作)」
・「ひたすら試してランキング」はほぼ毎週見ています。また、上半期下半期に放送される「サタデミー賞」は、この番組の影響力の大きさが良く分かります。番組の最後に関ジャニJrの少年が天気予報でよく出て来るのですが、あれはどうなのかなと思いながら見ています。
「情報7daysニュースキャスター」
・安住アナウンサーと三谷幸喜さんとのオープニングトークが噛み合っているのか、噛み合っていないのか?三谷幸喜さんの独特の危うさと「THE TIME,」とは一味違った安住さんの進行に面白味を感じ、最初から観ることに決めています。三谷幸喜さんの「ボソッ」と呟くようなコメントが聞き取り難いと思うこともあるが、そこがまた何だか可笑しく、三谷さんならではのキャラであり、安住さんの突っ込みが絶妙です。
・多岐に亘るニュースで1週間を振り返る時間のバランスも良く、ほとんど毎回観ています。個性豊かなコメンテーターの池谷裕二さん、ピーター・ランダースさん、菊間千乃さん、伊沢拓司さんそれぞれの見識を生かしたコメントは興味深く、安住さんと各コメンテーターたちとの遣り取りも放送時間に相応しく、穏やかでアットホームな雰囲気が感じられる。最後まで退屈することなく番組が進行され、最後のお天気情報の中川絵美里さんも大変感じ良くて好感が持てます。
・安住アナと三谷さんの掛け合いもだいぶ見ている側が慣れてきたような気がする。三谷さんがスタジオでガチャガチャする分、三雲さんを筆頭にコメンテーター陣が落ち着いているので、バランスが取れていると感じます。
・週末にその週をソフトに振り返る番組として気に入っています。安定の安住さんと、恐らく好みによって好き嫌いの分かれる三谷さんですが、私は二人のバランスも良くこの番組のカラーには良く合っていると感じます。
「サンデーモーニング」
・コメンテーターが高齢化、マンネリ化していたためか、最近様々な分野のやや若手のコメンテーターを起用されているイメージがあります。ただその方たちのコメントをお聞きしていても、余り自由度が無いというか、個性が無いというか、それぞれの年代の専門分野の違うコメンテーターがそれぞれの立場から意見を言える雰囲気になっていない印象があります。関口さんからの振りも定型的で、振られた人たちもメモを見ながら淡々とコメントする流れに見えて、本当に本人の心からの声が出ているのかなと疑問に感じています。唯一スポーツコーナーのみは上原さんが比較的自由に自分の言葉でコメントされていて、見ている私たちも共感が持てる気がしております。
・相変わらず偏ったコメンテーターを集めての言いっ放しの進行を感じます。コメンテーターをあれだけ揃えるのであれば、もう少しバランスを考えた方が良いのではないか。スポーツコーナーは、張本さんと大沢親分の頃のあのパワーはどうしても難しい。上原さんは何となく気を遣いながらやっている感じで少し物足りない。もう片方のゲストが強烈で面白いこともあるが、この辺りの打開には時間が掛かるかと思います。やはり一番に“喝!”を与えるとしたら関口さんかなと思います。
「サンデージャポン」
・話題になっている出来事をタレント、歌手、弁護士などがコメントしていく情報バラエティですが、話題を太田さんがボケて田中さんがツッコんで引き戻すと云う、パターンが分かっていてもついつい笑ってしまう構成で、上手いなあと思いながら視聴しています。
・8月20日の放送はビッグモーター事件、外国人観光客のスーツケース放置のレポートなど視聴者の興味を引くテーマでした。特に筑波大の睡眠研究機構の取材は大変興味深く、スタジオでの柳沢正史教授の解説も専門家ならではのものでした。ただし視聴者感想としては、次の話題に移る時は柳沢教授にお礼の挨拶が一言あってしかるべきだと思いました。
・想定外の進行ですが、初登場の藤咲凪さんがシングルマザーだったという初公開の情報にスタジオも湧きました。この辺はバラエティならではの面白い場面だったと思います。
・コメンテーターでは弁護士の細野さんは法律的なことをフォローし、他のメンバーもある程度コメントが出来る人選で、この日はホリエモンさんが割と長く面白いコメントをしていました。高知では日曜日午後の放送ですが、視聴するには良い時間帯だと思います。
【 3.ドラマ番組 】
「ネットドラマ・全般的に」
・ドラマもサブスク配信やTVerなど見逃しても見られるようになってきたので、継続して見ようとすれば環境は整って来ている反面、ある意味待ち切れずリアルタイム視聴をしたいドラマがいったいどれほどあるだろうかとも感じます。最近は「アトムの童」を毎回見ていました。主役の二人が好きだったこともあり、視聴率は余り良くなかったようですが面白かった。「ラストマン」も二人のバディがなかなか面白かった。ちょっと期待外れだったのは「Get Ready!」。それでも日曜劇場にハズレがない感はいまだに健在ではないかと感じます。ややハマったのはHey!Say!JUMPの山田涼介さんと橋本環奈さんの「王様に捧ぐ薬指」。取り立てて面白い筋書きだったようにも思わないのに何故ハマったのかなあと考えながら見ていましたが、韓ドラ的な要素があったからかもしれないと自分なりには分析しています。山田涼介さんの魅力が初めて少し分かった気もしたし、松嶋菜々子さんの継母感もなかなかでした。金曜ドラマ「Pending Train」も悪くはなかったが、時空を超える設定というのはありきたりな感じがあり途中で中だるみになったが、ドラマ作りとしては頑張っているかなと思います。TBSドラマ制作のネットフリックスシリーズ「離婚しようよ」を見て、こう云う面白いドラマも作れるのになあと思ったことでした。
「100万回言えばよかった」
・井上真央さん、佐藤健さん、松山ケンイチさんの3人の役者たちがお互いの力・個性を出し合いながら制作された不思議で甘く切ないラブストーリーでした。キャスティングも特に大物俳優と言われる俳優たちを集めての作品ではなかったが、幽霊役の樋口昌通さん、松山さん演じる魚住譲の姉、魚住叶恵役の平岩紙さんも好演でした。また、怪しい役どころを見事に演じる池澤英介役の荒川良々さんも期待を裏切ることなく、良い人から悪人までの変化を上手く演じ切っていました。ただ、ストーリーは単純ながら“あれこれの要素が盛り沢山のてんこ盛り感”の重たさが否めず、見続けることが面倒になる時期もありました。もう少しスッキリとしても良いのにと感じながら見たドラマでした。
「Get Ready!」
・私は日曜劇場を録画して一気見するようにしております。本作はブラックジャックを思わせるドラマなのかなと視聴し始めましたが、3話まで視聴して4話目からは断念してしまいました。ドラマを面白くする為にあり得ない設定にするのはよくあることだが、余りにも幼稚に映り、ベテラン俳優陣を起用している割に残念でした。
「ラストマン 全盲の捜査官」
・春のクールの枠ではダントツに面白かった。福山さんと大泉さんの演技力、漫才コンビのようなバディの掛け合いがお見事で、脇を固めるキャストも豪華でした。1話完結のネタと全体を通しての大きなストーリー展開が上手くミックスされ、事件を解決する面白さに加えて護道家と鎌田家の家族愛とその歴史が盛り込まれ、最終回まで目が離せませんでした。ラストはかなり強引なサプライズ展開もあったが感動のフィナーレでした。
・豪華キャストの日曜劇場であり期待値も高かったが、期待し過ぎたのか回を重ねる度にトーンダウン気味の視聴となった。福山さんの役柄は全盲のFBI捜査官と云う難しい設定で、視聴者側も全盲の捜査官を想像することが難しく内容が入り辛かった。福山ファンには申し訳ないが役柄の「皆実広見」の話し方がガリレオの湯川教授とダブってしまい違和感があった。大泉洋さんも力み過ぎていて、本来の良さが消えていたようで残念に思えた。
・黒岩勉氏の脚本には大いに期待をした。大泉洋さんの演技力は改めてその力を感じ、福山雅治さんの全盲の演技も目線、杖の扱い、ものを探る手の動きなど細やかで確実な演技力、研究心が感じられた。盲目の捜査官という突飛な設定や、その登場の仕方、主人公二人の毎回の会話、ホテル住まいのバルコニーで何故か干物を焼くなど笑ってしまう数々のシーン。容易に先の読める展開や、ハラハラさせられるシーン、ちょっぴりミステリアスな要素も含め脚本の面白さを感じながら真剣に観たドラマでした。
・アメリカから来日した全盲のFBI捜査官が、犯人逮捕のためなら手段を厭わない刑事とバディを組み難事件を解決して行く設定で、演じる主人公二人の組み合わせが抜群でした。盲目ながら分析力、直感、行動力のある展開も福山さんが演じれば違和感無く見ることが出来たし、冷酷な役なのに大泉さんが演じればどのシーンにも笑いが生まれるのは、役者の力を最大限に発揮した演出だったのではないかと思います。番組は1話完結だが、進展と共に41年前に起きた強盗放火殺人事件の真相、実は兄弟だった二人の関係性、護道家の葛藤などのストーリーが明らかになり物語に厚みが増します。また二人の主人公以外にも寺尾聰さん、永瀬廉さん、吉田羊さんなど豪華な俳優陣の演技も見事だったと思います。
「VIVANT」
・ドラマのTBSの真骨頂とも言える日曜劇場枠。歴代高視聴率を叩き出した人気ドラマの数々を手掛けた福澤克雄氏の集大成とも言える作品です。前例のない主役級が勢揃いしたキャストに、海外長期ロケも贅沢に敢行し、回を追うごとに謎が深まり真相の読めない展開には視聴率も尻上がりに。放送時間帯のSNSでの発信数では国内トレンド1位、翌日のネットニュースでも多く取り上げられていた。まさにハリウッドのアクション映画を見ているような超豪華娯楽・冒険作品で、日曜夜は毎回TVの前に我が家は集合しています。
・最初の3話ぐらいまでは阿部寛さんの存在感が際立ち、被害者的な役柄だった堺さんを脇へ追いやり完全に主役の印象でした。砂漠のシーンの雄大さの一方で、ストーリーは今一つ現実離れしているようでなかなか面白く感じられなかったが、様々な伏線が少しずつ回収され始めて面白くなってきました。今後の展開と迎える結末が楽しみです。
・圧倒的なスピード感、スケール感、豪華なキャストで1週間が本当に待ち遠しい番組です。個人的にナンバーワンなのは阿部寛さん相棒のドラム、そしてバルカ警察のチンギス。二人は圧倒的な存在感でモンゴルの有名な俳優だと思っていたら、ドラムは何と日本人で元力士と知って大変驚きました。きっとこの二人は今後も活躍されると思います。林先生の番組とのコラボや「ひるおび!」への出演も、視聴者と出演者が一体となって謎解きを考える演出は大変効果があり我々も楽しめた。「VIVANTロス」が恐ろしくなっています。
・堺さんの少し力が入った暑苦しさや、阿部さんの時々何を言ったか分からない活舌も全く気になることは無く、お二人の“らしさ”が“魅力”として伝わって来ます。伸び伸び演じる“癒し系のドラム”は表情が可愛らしく、画面に登場すると温かな気持ちになります。
・主人公は当初 “情けない半沢直樹”のような演出でしたが、物語が進むにつれて立場が逆転。第5話では責任を問うた会社の上司や同僚に“倍返し”のような啖呵を切る場面がありました。半沢直樹が戻って来たと溜飲を下げた視聴者も多かったものと思います。
・物語のキーワードとして「誤送金」「サイバーテロ」「ハッカー」「人質」「フェイク映像」「国境」「外交」など、現在の日本を取り巻く様々な状況が取り込まれている。どの切り口を見ても身近なニュースとして接することが多い。ドラマと云う架空の話ではあるものの、現実に即した物語展開はとても興味深く、原作とか脚本にも虚実皮膜の面白さを感じる。
・家族を人質に取りその首を吊るすのを見せつける場面がありました。フェイク映像の演出かと思ってはいましたが、“フェイク”とは限りなく現実に映像を近づけることであり、やはりショッキングでした。また裏切者を制裁する場面では切り取られた手首と耳の映像が一瞬映るショッキングな演出もありました。何か違う演出はなかったものかと思いました。
【 4.バラエティ・その他番組、(ネット番組全般的に) 】
「クレイジージャーニー」
・視聴する習慣は無かったが、8月7日に放送したジャーナリスト丸山ゴンザレスさんによる“世界最悪スラム取材inホンジュラス”を拝見したら衝撃的でした。敵対するギャングが縄張りを張るスラムでの取材は、シーンが進むほどにゴンザレスさんやスタッフの命に危険を感じさせる緊張感溢れるレポートでした。特に危険地帯への警察の夜間パトロールに同行したシーンでは、人影が全く無い道路に監視役の母と娘が通り、その後に車がゆっくりと現れる。通り過ぎてしばらくすると花火が鳴る。警察官からは「あれは部外者侵入の合図だ。」と説明され、「既に囲まれているからここは撤退しよう。」という展開になり、非常に緊張感のある鳥肌が立つような番組内容であり、大変見応えのある番組だった。
「推しといつまでも(MBS制作)」
・8月21日の回を初めて楽しく視聴しました。一般の方が登場し、その方が推している人物が7人のスタジオゲストの中にいて、スタジオゲストは3つのヒントから推測してその人物を当てるというシンプルな番組でした。前半の7人のゲストは麒麟の川島さん、指原さん、関根さん、瀬川瑛子さん、DAIGOさんなどで、癖の強いゲスト同士の遣り取りも面白かったです。最初は17歳の男子高校生が瀬川さんの熱烈ファンで、それが分かって感激した瀬川さんが涙を流しながら更に歌の道に精進することを誓うなど、ちょっと感動する場面もありました。続いて3歳の男の子が川島さん推しだったり、意外性が良い意味で視聴者を裏切ったりして、ほっこり笑える番組だったと思います。
「バナナサンド」
・これは意味なく大好きな番組です。内容も「ハモリ我慢ゲーム」「3文字連想ゲーム」「合いの手かぶっちゃダメゲーム」など、ごく普通にしてバカバカしいのに安心して笑える。人を傷つけない笑いの心地良さ、それがやはり一番安心して安らぐ感じです。特に“寿司食いねえ”“「踊るポンポコリン”に合わせて合いの手を入れる「かぶっちゃダメゲーム」が私は大好きです。この番組を楽しくしているのもサンドイッチマン、バナナマンの4人だからだろうと思います。彼らには人柄が感じられて好感度も抜群です。
・「ハモリ我慢ゲーム」では賀来賢人さんが相当な熱意を持ってリベンジで登場したりして、楽しく拝見しました。
・子供たちはハモリ我慢のコーナーに先ず笑い転げ、言葉遊び系のゲームはすぐに真似て遊びたがるなど楽しんで視聴していますが、私自身は少し飽きてしまい以前ほどは見なくなりました。ただ1年程前に設楽さんの案内で出身地の埼玉県秩父を旅行した特番があって、それは田舎への夏休み帰省気分を味わえる非常に楽しい番組でした。
「マツコの知らない世界」
・長く続いている番組ですが、まだまだ知らない世界が多いことに改めて感心させられます。マツコさんの魅力と采配で面白い番組になっている。最近は飲食系のネタが多くなってきたが、昔はもう少し色んなジャンルの話があったので、飲食系以外も見たいと思います。
「水曜日のダウンタウン」
・個人的には好きな番組で、多方面から寄せられる企画内容は視聴者の興味を掻き立て、番組宣伝を見ただけで視聴につながる企画力は素晴らしいと感じております。しかし、先日放送された「失敗したADが丸坊主になるドッキリ企画」はいかがなものかと感じました。いくら攻めた企画とは云え、視聴していてワクワク感や驚きとは違った嫌悪感を覚えた。仕掛けられた芸人さんたちのリアクションも、通常のドッキリ後とは明らかに異なり、芸人さんでさえ引き気味のエンディングはその企画自体の異質さを物語っていた。
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」
・気楽に視聴出来るバラエティ番組で、中身も2時間と盛り沢山。その中にはお腹を抱えて笑えるコーナーがあったり残念なコーナーがあったりします。特に素人さん観察のコーナーや関東と関西の違いコーナーは楽しく視聴させて頂いております。
「それSnow Manにやらせてください」
・4月からゴールデンタイムに進出し、ダンスバトル、様々な職業体験、高校への1日入学、変装して都内へ出没するなど、毎回違う内容で構成されています。メンバーの9人はそれぞれ魅力的でいずれも好青年であり、女性に大人気であるのも良く分かります。何事にも一生懸命で、視聴する方も何となくそれを応援したくなるような雰囲気があると思います。初回のダンスバトルについては、子どもグループ、高校生グループ、芸能人グループとの対決で非常に見応えがありました。職業体験の回はそれぞれの個性を引き出すような組み合わせで、自然に笑いがこぼれるようなシチュエーションなど、安心して見ることの出来る番組として私の中での評価は高いです。ナレーションの女の子の声も個性的で、番組のアクセントになっていると感じます。
「A-Studio+」
・鶴瓶さんと藤ヶ谷さんのコンビがもうすっかり出来上がって安定感抜群の番組進行になっています。ここ最近ではYOSHIKIさん、松岡修造さん、国枝慎吾さんなど、余り普段出演されないユニークなゲストの時にワクワクしながら拝見しました。一方番組宣伝を兼ねてドラマに出る俳優さんが出演されるケースはままあって、それ自体が悪いとは思わないのですが、同時期に他のバラエティ番組にも出演されることが多く、新鮮味に欠けるので重複出演は出来るだけ避けた方が良いと感じています。
「所さんお届けモノです!(MBS制作)」
・脱力系の所さんの魅力が良い感じで、所さんの意見から新商品が生まれることもあって、これがなかなか楽しくて面白いです。最近では7月の柿スイーツに“おおっ、これは食べてみたい!”と思いましたが、予約1年待ちになっているということでした。
「世界ふしぎ発見!」
・大好きな番組で、コロナ禍中も世界中の文化や歴史を毎回発見させてくれました。何よりも現地での映像が全てだと感じるので、スタジオトークやクイズのような部分はこの番組の場合は余り意味が無いのではと感じます。最近は若手のミステリーハンターも沢山出て来て、フレッシュで良い味を出していると思います。
・1986年から放送されている長寿番組だけに内容が多岐に亘り、世界中の様々な場所や文化、科学技術の進歩、自然現象の不思議、またディズニーの100周年など、その時のタイムリーな出来事まで好奇心をくすぐるようなテーマを取り上げ、視聴者の探究心や好奇心を刺激し続けている番組だと思います。また視覚効果や映像技術も優れており、自分自身がその場にいるかのような感覚を味わうことも出来て、視聴者を飽きさせない。今年5月からMCに石井亮次アナも加わってスタジオの雰囲気も一層明るくなった印象で、今後も視聴し続けたい番組です。
「人生最高レストラン」
・ゲストのコメントに対して加藤浩次さんらしい突っ込みが連発されますが、女将役の島崎和歌子さんが突っ込みに乗っかったり和らげたり、状況に応じたコメントでゲストに無理のないようにバランサーの役割を果たしているところが良いかと思います。
・数多くの番組の司会進行役を務める“おしゃべり達者な加藤浩次さん”と、豪快な笑い声に風格さえ感じるようになった女将役の島崎和歌子さん、真面目でどこか天然の宇賀神メグアナウンサーに、回代わりの常連客のトークで構成されているこのバラエティ番組は、安定の時期に達していると思えます。恐らく相当収録時間は長いのではないかと想像するも、短い尺にまとめ上げる編集の上手さはいつも感じています。
・飽きずに観続けることの出来る最大の特徴は「人生最高の食」の紹介と言いながら決してその食の試食ではなく、その食にまつわるエピソードを聞き取ることにあると思います。現地の料理にたどり着くまでのアクセスの紹介も、料理人の様子も、出来上がった料理の映像も、実にサラリと心地良くまとめられている。試食している女性の現地映像が気になっていたが、「大食い」「早食い」の類とは違い、綺麗に美味しそうに食べる様子にも、違和感が無くなってきました。殆どの出演者たちが毎回実に良くしゃべるので、常連客の出演は要らないのではないかと思う回が多くなりました。
「S✩1」
・土曜日だけ見ているのですが前半は殆ど大谷特集で、大谷選手の投打の活躍を色んなデータを解析して毎週違う視点からまとめているのが結構面白いです。大谷選手ばかりというところが若干気にはなりますが、石井大裕アナの明るいキャラクターが生かされて見易い番組になっていると思います。
「バナナマンのせっかくグルメ!!」
・日村さんやゲストが全国で地元民の情報から得たお薦めグルメを求めて取材し、聞き込みをしながら実際にその店で食すると云う番組ですが、自然で肩に力が入らず、とてもまったりと楽に見られる。地元民との遣り取りも楽しくて、私は好きな番組の一つです。
「坂上&指原のつぶれない店」
・去年は全国チェーンを取り上げ過ぎているとコメントしましたが、今年は打って変わって、ローカルショップをクローズアップしている点にとても好感が持てました。「がっちりマンデー‼」のような業界の深掘りとは違った視点で、国道沿いの繁盛店のリサーチや地域密着スーパーの紹介など、切り口がとても身近で良いと感じます。番組ホームページでも「地元の自慢のスーパー」や「味を引き継いで欲しい町の中華屋さんの募集」、また「東京進出したい地方の店の応援」「経営のプロに立て直しをして欲しい店」など、中央だけでなく地方も取り上げた番組内容はとても良いのではないかと感じています。
「日曜日の初耳学(MBS制作)」
・林先生が普通のキャスターとは一味違った切り口のインタビュアーとしてゲストを掘り下げて行くのはとても面白いです。ただしゲストによって非常に面白い時とそうでない時があるように思います。日曜劇場とリンクした回などは非常に面白かった。スタジオには林先生以外のレギュラーキャストもいるのですが、ほとんど存在感が無くて、必要かなという感じがしています。
・「インタビュアー林修」はゲストの魅力が伝わります。博学な林先生だからこその切り口で聞けることも多いと思うし、アナウンサーが聞くお話とは違うなと思いながら拝見しています。福山雅治さんの回は延長戦で2回連続だったが、どちらも面白かった。演じている時以外の姿をそこで見るのは、新たな俳優さんの魅力の発見にもなると思います。
・「初耳ギフテッド」では色んな才能を持った子供や若者たちが出て来て驚かされます。以前、英国のギフテッド教育の取り組みをNHKのドキュメントで見たが、日本にはそう云うシステムが無いのか気になっていました。この番組を通して実は日本にもギフテッドと呼ばれる人たちが沢山いることを拝見し、未来が楽しくなるような気がしています。
・インタビューには俳優やタレントさんの登場が多いようですが、番組宣伝とか大人の事情などの忖度が感じられる。もっと多分野の話を林先生の切り口で伺いたいと思います。
・日曜劇場の後にそのままチャンネルを合わせているのがこの番組です。今知っておきたい話題のトレンドや用語を、MCの林修さんが掘り下げて説明するなど、知識を得るという点でちょっとお得な番組ではないかと思います。注目は「インタビュアー林修」のコーナーで、天海祐希さんや堺雅人さんらの俳優さんであったりミュージシャンであったり、経営者、作家、医師などゲストが豪華で個性的です。林さんの切り口も独特だし、しかも長時間のインタビューではゲストの人柄がしっかり浮かび上がって来ます。また単にインタビューの遣り取りだけでなく、これまでの歩みや事柄についても説明を入れてくれるので、非常に分かり易く見ることが出来ます。
以上