第547回放送番組審議会議事の概要
1.開催年月日
2021年9月3日(金)2.出席委員(敬称略)
委員長 | 佐竹新市 |
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副委員長 | 池田あけみ |
委員 |
入交英太 奥村興二 中田由季 大家賢三 二宮久美 野並良寛 |
会社側出席者 |
代表取締役社長 藤田徹也 専務取締役 放送番組審議会担当 久禮田徹 常務取締役 報道制作局長 飯島達男 取締役 経営企画室長 横山雄一 取締役 技術企画局長 上田正哉 メディア局編成業務部長 新納朋代 |
事務局 | 吉本龍二 |
3.議事の概要
(1)議題
- 【番組の合評】
-
「ネットワーク番組について」
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
2.情報系番組
3.ドラマ番組
4.バラエティ、その他番組
- 【放送日】
(2)審議の概要
・上記番組の批評
・次回定例会の確認
・その他報告事項
(3)上記議題に対する各委員の意見の概要は次の通り
【 1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組 】
「Nスタ」
・進行役の井上貴博さんとホラン千秋さんのコンビがすっかり定着し、軽やかに進行しているので非常に聞き取り易く安定感のある番組だと感じます。「気になる3コマニュース」も解り易い解説になっていると思います。最近はコロナ関連の項目が多く、井上さんがフリップでその日の感染者関連の最新情報を「手書き文字」による「速報」という感じを出していて良いと思います。井上さんは番組の顔として非常に爽やかで誠実な印象を受けております。その後の「ニュースクリップ」コーナーでその日の主なニュース項目を知ることが出来ますが、ここはホラン千秋さんが落ち着いた感じでしっかりと伝えている印象です。
・井上さんホランさんのとても安定したコンビ、それを支えるメンバーも良いと思うのですが、逆に安定し過ぎて可もなく不可もなく、余り個性を感じなくなってきている印象を受ける。そこから脱却するような色付けが出来るともう少し求心力が出て来るのではないかと感じます。
「Nスタ」「news23」
・どちらのニュース番組もますます安定感を増してきたと感じます。出演者・スタッフの連携も取れ、安心して視聴出来る印象を強く持っております。
・報道番組はもちろん内容が一番重要であるとは思うが、新鮮なニュースを視聴者に届けようとすればするほどニュースの内容にはそれほど差を付けられない。そうであるならば余程独自の視点で特徴を出しながらニュースを視聴者に届けることをしていかないと、なかなか視聴者にチャンネルを合わせてもらうのは難しいのではないか。そう云った意味でも、視聴者のチャンネルパターンを考慮した番組編成とか戦略が今後重要になってくるのではないかと感じています。
「news23」
・一日の終わりの報道番組として、ゆっくりと落ち着いた雰囲気の中で観たい番組です。メインキャスターの小川彩佳さんは実力のある優等生キャスターの雰囲気に加えて柔らかな表情と笑顔も多くなったように思いますが、どこか馴染めずしっくり来ない感じはずっと続いています。音楽系の新コーナーや彼女自身のコメントも大切にしていることは感じながらも、何か物足りなさを感じてしまっています。
・今やニュースはネットで掴む時代。それでもわざわざテレビを点けてニュースを見るには、余程のきっかけがないとなかなか見ない時代ではないか。「news23」は筑紫さんとか岸井さんのように、考え方で世論を動かすような存在感があったアンカーの時代が懐かしく、やはり余程そういう何かが無いとわざわざその時間に生でニュースを見るということが難しくなってきているのではないか。ニュース番組で自分たちがどこを見て何を切り口にして形にしていくか、と云うのがますます差が出てくる時代なのではないかと思います。
「報道特集」
・調査報道に挑戦してその結果を伝えていること。また、取材した現場から感じたことをリポーターやキャスターが自分の言葉で語ること。そこには取材を受けた当事者の言葉も大事にされていること。これらが非常に伝わる番組であり、視聴者や社会に対して問題提起をしている数少ない硬派な内容の番組だと思っています。最近のテレビは政治・経済・社会問題に対して評論家がそれぞれの意見を言い合う番組は多くありますが、それとは一線を画す番組だと思っています。事実を積み重ねて伝える作業は大変で、毎週このような調査報道をしているスタッフたちにとても感謝しており、これからも期待している番組の一つです。
・とても好き嫌いが分かれる番組だといつも感じつつ、私は非常に好きでなるべく観るようにしている番組です。膳場さんを始めキャスター陣が実力派揃いで安定感もありますし、しっかりとした取材をしているのが感じられる番組だなと思っています。多岐に亘って重たいものとか懐かしく思えるものとか沢山の題材を取り入れた中で、非常に丁寧に取材をされ報道されているという思いがします。今後も是非続けて欲しい価値ある番組の一つだと私は思っています。
・タイトルに「特集」とあるように毎回2つのテーマを取り上げて重点的に取材しています。毎日のニュースとは違った非常に訴える力を持った取材になっている。ニュースでは伝えきれない部分を掘り下げ、より深く物事の本質に迫っていく取材姿勢があり、そこにこの番組の「信頼性」があると思います。最近はサブキャスターの皆川さんもコメントを述べるようになったのが新鮮です。
・キャスター陣チームのバランスがとても良くて、視聴するのにいつも安心感があります。取材もキャスター陣が自ら足を運びタイムリーに現場の様子を丁寧に伝えてくれますし、録画の取材でも「なぜ?」と視聴者が気になる部分に踏み込んで取材をしてくれているので、視聴者にとってはスッキリ感があります。取材も偏りが余り無くて、旬のタイムリーなものだけではなく忘れてはならない出来事や、なかなか目の届かない出来事など、国内外を問わず幅広い情報やニュースを与えてくれるので毎回楽しみにしております。何か本気度が伝わって来るような番組だと思います。
・特集コーナーは興味深いテーマが多い。一つのテーマが15分ぐらいで内容がまとまっている。
・リアルタイムで見るには重たいことが多いが、TVerで見るとちょうど良い。時々独断的なニュースの切り口だなと思わなくもないが、昨今どの局も独自の目線を持たなくなってきているから刺激的ではある。アクの強い金平さん、膳場さんの存在が良識に思える不思議さもある。
・テーマによっては偏りを感じる時もあるが、報道のTBSらしい、ニュース番組ではなかなかそこまで掘り下げて取り組んでいるものはありませんので、見応えのある番組だと思います。
「世界遺産」
・何時見ても美しく感動的でクオリティの高い番組だと感じているが、ナレーションに関しては濃い目の藤原竜也さんからあっさり淡々と語る杏さんに変わり、もうちょっと表情が豊かでも良いかなと思ったりする。画面では時折出て来る大きな文字のテロップが大変気になる。もう少し繊細で美しいテロップではいけないのかと、観る度に思います。
・コロナ禍でテレビをゆっくり視聴する時間が増えた今、他の番組と比較することがよくあるのですが、改めて素晴らしい映像のこの番組の良さを感じました。変な誇張も無く自然体で、様々な世界遺産の歴史等を家に居ながら知ることが出来る。美しい映像とナレーションがマッチしており、当時の情景が目に浮かび易く時としてワクワク感も生まれる。このような時だからこそ特に視聴したい番組だと思います。
・世界的なコロナ蔓延により撮影には大変な苦労があると思います。今後この番組を継続されていくにあたってどのようにされるのかが気掛かりです。
・コロナ禍の中でなかなか取材が難しいとは思いますが、多分膨大な資産があると思いますので、総集編だったり国内のものだったり、旅行に行けない今だからこそ余計に楽しんで見ることが出来るものとして末永く続けていって欲しいと思います。
「情熱大陸」(MBS制作)
・この番組を視聴して明日からの活力にしている視聴者も多くいると感じます。ありとあらゆる分野の人物、職業を知ることが出来、人物に於いては仕事時の顔だけではなくプライベートの素の部分にも迫ってくれているので、その人物の魅力が一層伝わって来る。職業に関しても知らなかった職種や、知っているようで意外と奥深いところまで知らなかった職種も出て来るので、毎回ワクワク感がある。偏り感、ヤラセ感を感じることも無く、いつも気持ち良く視聴出来る番組だと思います。
・取り上げた人はもう千百人を超えていると思うが、未だに世の中にはこんな面白い人、凄い人たちがいるのだと思わせてくれる。興味深い人の回は録画予約をして見ます。今年は2月のサイバー技術開発集団の登大遊さん、5月のファミリーホーム養育者の廣瀬たか子さん、7月のスノボー平野歩夢さん、鰻職人の緒方弘さんが印象に残りました。平野さんは放送時、ツイッターのトレンドワードにもなった。そしてなんと言ってもナレーターの窪田等さんが良い。
【 2.情報系番組 】
「あさチャン!」
・夏目さんの結婚と番組の終了が決まり、心なしか夏目さんの表情がちょっと柔らかくなったような気がします。夏目さんがいなくなるのは残念ですが、9月からの安住さんの番組に期待しています。
・この番組でもニュースを伝える時に効果音的なものが後ろに入って、雰囲気を伝えるような音の感じにしている場合が多い。いわゆる演出だとは思うのですが、こういう演出というのは必要なのかと前々から疑問に思っていました。要は視聴者側に受け取り方を誘導させるというか、見方を狭めていくような気がするので、そういうことは余りするべきではないのではないか、というのが個人的な印象です。
・2014年の放送開始以来ほぼ毎日、朝6時のアラームと共にテレビの電源を入れて見てきた番組なので、9月末で終了となるのは寂しいです。最近は以前と比べるとエンタメ情報が少し多くなり、ジャーナリスティックさは遠のいてはいるが、それでも他局と比べると落ち着いた内容だと思います。安住紳一郎さんにどう引き継がれ、どう新しくなっていくのか期待しています。
「ラヴィット!」
・見るといつも食べ物の紹介とかランキングとか芸人のトークしかやっていない。五輪中でも頑なにそれをやっていて、内容が悪いと言うより朝の時間帯を考えるとTPOをわきまえていないという感じを私は受けました。今思うと、以前の志らくさんや淳さんの言いたい放題の方が求心力があったのではないかと感じているところです。
・「日本でいちばん明るい朝番組」としてスタート。最初は注目して見ていたのですが、かなりガチャガチャして鬱陶しいぐらいだったのでしばらくの間は見なくなりました。しかし最近では他局がコロナとかオリンピックとかパラリンピックとか同じような内容が続いており、またチャンネルを合わせるようになりました。川島さんを始め出演者もペースに慣れて力みが消えてきたせいか以前よりクスクスと笑えるような感じに、そしてスタジオがとても自由な雰囲気になったような感じがして、最近は良く見るようになりました。この自由さや明るさが他局との違いになっている気がしますし、ある意味新鮮な感じになってきています。ただし、バラエティ路線でどこまで新鮮さが保てるかはこれからだと思います。
・朝の時間帯なのでなかなかじっくり見る機会は無いのですが、明らかに今までの朝のワイドショー番組とはイメージを変えて、内容的には夕方とか週末に放送されるバラエティ番組の印象です。この番組がこの時間帯に放送されることが良いかどうかはさておき、多くの今人気の芸人さんがボケやツッコミを行いMCの川島さんが小気味良く捌いていく遣り取り自体は、さすが川島さんだなとは感じております。そうは言ってもこの時間帯の視聴者の感覚とマッチしているかと言うと少し疑問は残りますが、放送スタートの時期と比べると少しこなれてきたというか、もしかすると見ている側が慣れてきたのかなというのも感じます。近年この時間帯の各局の内容はコロナばかりだったので、箸休め的にこの番組にチャンネルを合わせる視聴者も少なくないのではないかと感じます。
「ひるおび!」
・視聴した今回は恵さんがお休みで八代さんが司会を務めていましたが、なかなか八代さん一人では番組を回し切れてないというか、沈黙の変な間があったりして違和感がありました。八代さんはコメンテーターとしては素晴らしくて真面目に取り組んでおられるのですが、恵さんが不在の時の番組構成を改めてもう少し考えて頂きたいなと思いました。
・「ラヴィット!」から一転して安定した内容にほっとする視聴者も多いのではないかと思います。今回MCの恵さんがコロナ濃厚接触者になると云う思わぬアクシデントに見舞われて、我々一般の企業人も常に危機管理は必要だなあと感じました。急遽バトンを受けた八代さんも従来からの経験できちっと番組を進行されていたと思います。しかしながら、今回のように先の見えないメインMCの離脱に対してはいつもの番組としてのリズムが保てず、視聴者として違和感があったことも事実です。そう云った意味でも、人気番組であっても余り長寿になり過ぎると逆に対応能力が欠如してくることも想定されるので、適度なタイミングでの人材や企画内容の新陳代謝と云うのは各番組にも必要ではないかと感じました。
・恵さんは良く勉強されていて、視聴者目線でのニュースの取り回しも上手。一方で恵さん不在で八代さんがメインで取り仕切る時が好きです。八代さんと云えば、先日東京オリパラ開催の時にブルーインパルスについて熱く語り過ぎていて面白かった。また、コロナの自主隔離で恵さんが休んだりリモート出演したり、コロナが直ぐそこにあるというのも感じ、出演者にもニュースがあることを感じました。
「新・情報7daysニュースキャスター」
・気楽に1週間を振り返るには十分楽しめる番組です。安住アナウンサーの実力が十分発揮されていて、ビートたけしさんのあの独特の雰囲気との間に漂う空気感というのはやっぱりふと笑いを誘い、この時間帯に見るには楽しみだと思って何時も見ています。ネットでも話題になりましたが、最近の番組冒頭のハプニングに対するコメントは、ベテランアナウンサーとしての余裕と笑いを取るテクニックに長けた安住アナならではの対応でした。ビートたけしさんのコメントは、聴き取り辛いこともありますが、たけしさん独特の「毒」が無いと面白味は半減すると思っています。それとお天気情報の新井恵理那さんは非常にほっとする。だんだん経験を重ねて好い感じになっており、安住アナの無茶振りにも堂々と対応するし、ビートたけしさんにもピリッと切り返していく様子は小気味良くて、いつも微笑ましく楽しんでいます。
・「7daysレポート」で1週間のポイントを、また「ニュースワードランキング」の20項目によって全般を振り返りますが、映像素材とスタジオトークのバランスも良いと思います。
・週替わりのコメンテーターは2人に絞っており、多くの人が出演しないために煩雑さが無く、これものんびり視聴出来る要因だと思います。コメンテーターの池谷裕二さんは専門の薬学の分野からコメントしており、直近の回ではワクチンの解説が大変解り易かった。クイズプレイヤーの伊沢拓司さんの起用も新鮮味があると思います。一方で森本智子さんが新しくコメンテーターに加わった時に番組冒頭での紹介が無かった。ご本人も喋ったのが番組中盤だったので、ちょっと居心地が悪かったのではないかと感じました。
・ビートたけしさんの危なっかしいコメントや言い過ぎの部分を安住さんが上手く軌道修正する遣り取りはさすがだと思いますが、たけしさんの喋りが良く聴き取れないところがあります。「たけしの2度見News」というコーナーがありますが、「2度見」のタイトルと内容との関わりが今一つ良く分かりません。
「がっちりマンデー‼」
・視聴出来る日は必ず見る番組。あっという間の30分で、明日からの活力になる番組の一つです。お金に関わる知識はもちろん、特定の企業をテーマに経営手腕であったり社員の顔であったりが垣間見えるので楽しい。特定の企業を取り上げるパターンもあれば、特定の商品をテーマにその商品を扱っている様々な企業に取材している回もあって、それぞれ違う戦略や創意工夫などを紹介してくれているので凄く参考になる楽しい30分番組だと思います。
「サンデーモーニング」
・最近コメンテーターの張本さんの発言が物議を醸し、次の週の放送で一応謝罪コメントがありましたが、進行役の関口さんの対応も含めてこれはやはり不十分だったなと感じて非常に残念でした。番組の信頼性に関わる部分ではなかったかと思いますので、関口さんが口火を切って何かを言うとか、適切な対処をして欲しかったと思います。この番組は情報系番組ではありますが、“報道のTBS”を代表する長寿番組です。今回のことは真摯に受け止めて今後の番組作りに進んで行って欲しいと思います。
・関口さん、張本さんお二人の看板番組みたいな長寿番組です。正直出演者の高齢化が進んでいますし、良い悪いは別として唯一昭和の香りがする長寿番組なので、その点では頑張って欲しいなとも思います。関口さんや張本さんの発言に対して批判的に取り上げられています。この番組に限らず、言い方とか言い回しを責め立てられるこの時代の番組作りは非常に難しい。真の情報がなかなか伝わり難いと云う部分から言うと、とても不安を感じる思いをしました。
・2時間番組として飽きずに見ることの出来る番組構成は良いと思います。ただ、ゲストコメンテーターの方々がそれぞれに発言の傾向が固まっていることでマンネリ感があります。加えて司会者を始め出演者の高齢化が目立ち、また年齢と共に主観的な発言が目立つようになっていますので、見方や意見が一方的に流れてしまわないように多様なコメントが欲しいところです。
・ネットで検索しても「サンデーモーニング=老害番組」とワードが出るぐらいですが、それはどうなのかなぁと最近ちょっと思っています。最近どのワイドショーを見てもコメンテーターの発言が浅い時もあれば、誰かが書いたコメントを読んでいるのではないかと思う時があって、いったいその人が言っている声は誰の声なのだと穿って見てしまうこともある。また、何か言うと直ぐ炎上する世の中なのでネット社会が言論の自由を不自由にしているなと思うことも増えてきました。そんな中で「サンデーモーニング」の知識人や専門家の方々はいったい自分の言葉で今をどう語っているのかなあと思いふと聞きたい時もあります。このぐらい時代が加速していくと老害だと思っていたことが、むしろそこに大事なことも案外あるのではないか、足元を見るという意味ではこの老害番組の良さと云うのもあるのではないかと感じています。今は国民全体が人の言葉に対する理解力がとても落ちて来ていると思え、炎上の問題も含めて後は作る側がどのくらいチェック機能をきちっとしていくかということかと思います。最近どの局、どのニュース番組、ワイドショーでも、テロップの表記の違いやコメントの間違いがあり、訂正お詫びが多い。昔はこんなに多かったかなぁ、チェック機能が弱っているのかなぁと思える。「スッキリ」のアイヌ問題は言語道断ですけれど、最近世の中は寛容さを失いつつあるので、生放送での発言は特に怖い。その辺り作る側、キャスティングする側、出る側のモラル・良識がますます問われてくると思います。
・相変わらず偏った内容で、関口さんもコメンテーターとテンポが合わず失言も多い。そろそろ誰かと替わっても良いのではないかと感じます。張本さんは相変わらずの失言の多さで炎上を繰り返しているが、元々そのようなポジションであのコーナーに鎮座している訳で、個人的にはそんなものだと思って見ています。それを期待して見ている人も結構いると思いますので、それを言うならずっとあの人をあそこに座らせて使っている番組の方に問題があるのではないかと感じるところです。
【 3.ドラマ番組 】
「火曜ドラマ・全般」
・夜10時の火曜ドラマはヒット作が多く、そのイメージが定着しつつある枠ではないか。毎回それなりに期待は裏切らない。「オーマイボス」は上白石萌音さんとキスマイの玉森くんのラブストーリーに間宮祥太朗さんが絡む、「着飾る恋」は川口春奈さんと横浜流星さんに向井理さんが絡む、「プロミス・シンデレラ」は二階堂ふみさんと真栄田郷敦さんに岩田剛典さんが絡むというように、面白いポイントは「常に2番目の男が魅力的だ」というところだったと思います。
「俺の家の話」
・馴染みの少ない能楽の世界を舞台に、家元の父親とその子どもたちの家庭の事情を描いていくドラマでした。宮藤官九郎さんの脚本の上手さは際立っており、能楽・プロレス・介護の3つを上手く組み合わせてそこに様々なエピソードを散りばめていたので、見ていて飽きなかった。能役者とプロレスラーを掛け持ちするという設定は奇抜ですが、そこに西田敏行さん演じる父親の介護の問題が加わり、最後は能舞台のシーンで「隅田川」と現実の親子の関係が同時進行するなど、非常にこれは見事な場面だったと思います。主人公の長瀬さんが不器用なキャラクターだったのですが、それでいながら家族への思いを溢れさせていくと云う、そこに非常に惹かれました。周りを固める共演者も芸達者揃いで一癖も二癖もあるような人たちで、キャラクターと場面のどれも目が離せなかった。最後のどんでん返しはとても切ない終わり方だったので非常に喪失感がありました。最終回の能楽堂での西田敏行さんと長瀬智也さんのシーンは名場面で、笑いつつも涙しました。そこでこの家族の物語の愛おしさというものを感じました。
・1話から最終話まで楽しみに観て、最終話で涙が溢れたドラマでした。テレビドラマでこんなに自分が泣けるのか、というぐらい珍しいことでした。能楽師とプロレスと介護という普通ではあり得ない設定のドラマですが、それでもどんどんストーリーに引き付けられました。宮藤官九郎さんのシナリオは意外性があって登場人物をそれぞれ魅力的に描いていましたし、物語に伏線があって必ず後に繋がっていくという展開でしたので、「やっぱり、毎週毎週見ないと!」という思いがありました。また、親子(父と自分、自分と息子)、あるいは家族の出来事、愛情を伝える作品になっていたと思います。観山家の出演者である西田敏行さんを始め本当に良い俳優さんが沢山出ていて、最高の配役だったと思います。特に西田さんは名人芸だなあと改めて思いました。「さんたまプロレスの長州力」が役者として出ていて、それはそれでちゃんとはまっていたのが良かった。日曜劇場を始めTBS系のドラマは面白い作品が沢山あり、この作品のように才能ある演出家、脚本家、出演者が揃った作品の力は大きいと改めて思いました。こういう良質な作品をどんどん作っていって欲しいと思います。
「#家族募集します」
・これも家族の話で、本当の家族ではないが一軒家をシェアして家族のような絆を求めようとする人たちの人間模様です。その“家族”を結びつけようとする役を、今引っ張りだこの仲野太賀さんが演じています。少し力み過ぎている感じもしますが、エネルギッシュで人が良くお節介な若者を好演しています。家族を募集する手段がSNSだと云うのも今風だなあと思います。舞台となるお好み焼き屋の外観が昭和レトロな感じの一軒家で素敵です。また、そこの主を演じている石橋蓮司さんがベテランの良い味を出しています。舞台がお好み焼き屋だけに食べるシーンがよく出ますが、人は誰かと一緒に飲んで食べて元気になるのだというメッセージが伝わって来ます。会食の楽しさを奪われている現在、このドラマを観て少しだけ鬱憤を晴らしております。今は人と人が会うことが出来ない状況ですが、繋がりを求めて人生を前向きに生きていきたいと願う主人公たちの、見ていて恥ずかしいぐらいの“ストレートな良い人振り”。主人公の重岡さんを始めこの人たちの心根に共感を覚えております。マギーさんの脚本も良いと思います。
「天国と地獄~サイコな二人~」
・綾瀬はるかさんと高橋一生さんのW主演ということで、綾瀬ファンとして非常に楽しみにしていました。綾瀬さんについては、持ち前の運動神経も含めどんな役でもちゃんと魅力を発揮される力を感じました。一方で高橋さんが女性言葉で演じるシーンは違和感があり過ぎ、ファンタジーとはいえ興覚めしました。それなりに面白かったのですが、二人が入れ替わったり戻ったりするきっかけや、柄本さんとの関係性など所々設定に無理を感じ、日曜劇場にしては粗さがあったように思います。
・奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」を絡めながらドラマが展開して行く流れで、実際にこう云う伝説があるのかと思って調べてみましたら、奄美の喜界島に伝わる短編の昔話だそうです。先に調べてから視聴すればもっと面白かったのでは、と思って少し残念感がありました。それでも先の展開が余り見えず、どのような流れになるのだろうかと毎回楽しめました。最後の最後でまさかの入れ替わりがあり、多分これは第2弾があるのではないかと期待しております。
「ドラゴン桜」
・漫画が原作と云うこともあり、物語のゴールやキャラクターの対立関係がはっきりしていて分かり易く、出演者も若手・ベテラン共に揃っていて大変面白かったです。阿部寛さんは漫画の主人公ともイメージがピッタリ合っており、単純で破天荒な熱血漢が良かったと思いますが、「下町ロケット」同様に滑舌の悪さは相変わらずでした。
・大変興味深いドラマでした。東大合格を目指し、それに特化した勉強をしていく訳ですが、本人が自分で考え行動するように促すこと、そして如何に自信を付けさせるかという部分では、勉強に限らず全てに通じるものを感じました。生徒の成長物語でもあり、終わってみればほとんどの登場人物が良い人だったことで視聴後感は非常に良かったです。阿部寛さん演じる役柄のキャラクターのインパクトが強いからかもしれませんが、長澤まさみさんの存在感(使い方)に物足りなさを感じ、もったいない気がしました。
・1作目は視聴出来ていませんが、前作を知らなくても十分楽しめる内容だったと思います。最終的にはみんなハッピーエンドで終わるのだろうか、もしくは誰かが失敗するのだろうかとハラハラしながら見ました。高校2年の息子と見ていても、そんな馬鹿な!と思えるシーンやセリフが意外と家族の会話につながり、少々大袈裟な表現もドラマの大事な要素だと感じました。
・「日曜劇場」の歴史は長くドラマのTBSに期待しているのですが、私の年代で欠かさず観るドラマは少なくなったなあと思っていました。今作は大きく変わりゆく大学受験の内容が丁寧に描かれ、毎回非常に興味深く観ました。かつての「学園ドラマは熱くなくては!」という時代から、こう変わっているのだと納得しながら観る場面も多くあり、従来の「記憶に頼ることが大きかった受験」から、現在の大きく変わろうとしているこれからの受験を見据えながら、今後の勉強法についてサラリと描かれている。タイトルの「一発逆転!バカでも秀才に勝てる勉強法」「苦手が得意に変わる!令和の学力爆上げ勉強法」「夢を諦めるな。」「自分の人生を生きる覚悟を持て。」など、時に冷笑されてしまうような言葉です。私の周りにいる若者たちに「このドラマを知っているか?」と問うと、この番組を友達と話題にしたり、保護者と家族一緒に観ていたりという話が比較的多く聞かれました。仕事で若者のキャリア形成について語る毎日を過ごしている私にとっては、大変嬉しく面白い番組でした。
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
・喜多見チーフ役の鈴木亮平さんは役柄に「体格の良さも英語力も雰囲気も」合っていて、やはりドラマはキャスティングの力が大きいなあと思いました。たまに韓国ドラマなんか見ているとメイキング番組があったりするのですが、「半沢直樹」とか今回のドラマなど、後からメイキングドラマがあっても良いのではないかと思いました。
・主役の鈴木亮平さんは本当に上手な俳優。今回も本物の医者にしか見えないスーパーヒーローを演じており、周りのキャストも揃っていて勧善懲悪な対立軸も面白いです。映像などはかなりツッコミどころ満載の現実離れした大袈裟なものもありますが、テンポが良くエンターテインメントとして見応えのあるドラマではないかと感じました。
・テンポが良いのが爽快で、鈴木亮平さんの演技には見ていて引き込まれる部分があります。加えて賀来賢人さんの表情を変えない演技が面白いドラマになっているのではないかと感じます。
・圧倒的なスピード感と臨場感、まるでハリウッドのアクション映画を見ているような印象です。私も家族も、内容・出演者共に近年のドラマでNO.1ではないかと云う評価をさせて頂いております。テレビドラマとは思えない程のリアリティを追求し、恐らく制作費もかなり掛かっているのではないか。きっとこのドラマは近々映画化されるのではないかと家族では密かに楽しみにしております。ドラマの流れとして、毎回順番にそれぞれの出演者を題材に取り上げ、終盤の回になるにつれ全体に関わる黒幕との遣り取りが絡んでくる作風は、ここのところドラマのお決まりパターンですが、見ていて非常に痛快に感じております。
・迫力がありテンポの速いドラマですが、主人公に反感を覚えていた者が徐々に喜多見に共感して応援団的な存在になっていくという様が、何か青春ドラマ的な要素もあるように思いました。配役も素敵な俳優陣が揃ってはいるのですが、余りにも喜多見幸太のパワフルな演技に圧倒されて、周りの演者が薄れて映し出されている感は否めないかなという思いはあります。
・「死者0」というハッピーエンドがお約束のドラマだと知りながらも、医療現場の緊張感と緊急手術など臨場感溢れる展開はかなりレベルが高く面白いと思います。主役の鈴木亮平さんが医療現場を想定した中で見せる高い演技力、それに加えて賀来賢人さん、要潤さん、菜々緒さん、桂文珍さん、石田ゆり子さんなど個性派俳優が、それぞれの実力を発揮しながら脇を固めています。命の尊さを伝えるヒューマンドラマでもあり、政界・警察組織・テロ組織などの独特の毒気を絡めながらの一話完結のドラマは今後も楽しみです。
【 4.バラエティ・その他番組 】
「バラエティ全般的に」
・最近バラエティを余り見なくなりました。それは本当にバラエティが面白くなくなったのか、私がつまらなくなったのかは良く判らないが、それでも時折見るのは「マツコの知らない世界」「A‐Studio+」「バナナマンのせっかくグルメ!!」「日曜日の初耳学」などです。それも毎回見るのではなくてテーマとかゲストによって選ぶし、なかなかリアルタイムで見る程のものが無いというのが正直なところです。日本のテレビ全体が弱っているのはバラエティを見ると一番判るように感じます。
・全般的にコント主体の番組が無くなって久しいように思います。内村さんがNHKでやったりしていますが、昔の「8時だよ!全員集合」みたいな子供も一緒に楽しめるコント番組があると、これからのテレビの視聴層を育てるきっかけにもなるのではないか。そう云う番組を作って欲しいと期待しています。
・日本のバラエティは各局横並びのような企画で、全体的に頭打ちの感じがする。
「アイアム冒険少年」
・毎週3組のチーム又は個人が無人島でサバイバル技術を駆使して最終的には脱出する速さを競うバラエティで、番組そのものに勢いがあり面白く視聴させて頂いております。お笑い芸人のあばれる君の体を張った強烈な個性と迫力が番組を引っ張っており、サバイバルには程遠いと思われる意外なキャスティングも面白さの一つと思います。持ち込みの物品も含めて無人島にある廃物を利用して筏を作って脱出するのですが、毎回様々な筏が作られ、そのアイデアに感心すると同時に笑って見ています。出演者が装着する小型カメラの映像が臨場感を感じさせ、別撮りのスタジオ映像との絡みや、現地から携帯電話で友人と喋るなど無人島でありながらのギャップも面白いと思います。画面は字幕で溢れ、場面に合ったBGMの選曲、ナレーションも非常に番組を盛り上げていると思います。面白く見てはいますが少し都合が良過ぎる場面もありますし、また本当にガチガチのサバイバルなら筏を作って脱出するのは難しいのではないかという気もしますので、それなりに演出の部分もあるかと思います。昼間は炎天下、夜は筏を何時間も漕いで脱出する訳で、非常に過酷なロケであるということが分かります。体力面、健康面の配慮はしていると思いますが、是非事故の無いようなロケをしっかりして欲しいと思います。毎回ゴールインの後は割とそっけなく浜辺で番組が終了してしまいますが、上陸後の出演者の表情など、もう少しだけ余韻を楽しめたら良いかなと感じます。
「マツコの知らない世界」
・マツコさんのストレートだが温かいトークで、素人相手でもそれぞれの魅力を引き出していて、毎回見ていても飽きが来ません。
・芸能人、素人に関係なくゲストに招き、マツコさんがキツイけれども温みのある言葉でバトルしますが、ゲストとの温度差の違いを面白く上手く嫌味なく表現していくところが絶妙です。
「水曜日のダウンタウン」
・「リンカーン」から「水曜日のダウンタウン」に変わって、ダウンタウンの二人がちょっと手を抜くではないが掛け合いも少なくなり、面白さに欠けて残念な感じがします。以前は、もっと二人が体を張って一生懸命視聴者を笑わせようという必死さが自然に伝わって来て、ただただ笑える番組だった。最近のバラエティ番組は芸人が出て騒いでいるという感じで、特にコロナ禍になってからはチャンネルをバラエティに合わすことが少なくなったのも事実です。
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」
・かつては面白かったが、完全なマンネリ気味。明らかにネタバレしていると感じるものや、気付かない方が不自然と思えるものの割合も増えてきている。いい加減に方向性を切り替えた方が良いのではないかと感じます。
「ぴったんこカン・カン」
・出演されるゲストの皆さんが安住さんのことを信頼しているので、だからこそリラックスした雰囲気が伝わって来て面白い番組になっているのだろうと思います。
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」
・企画にマンネリ化と明日が見えない感じがある。
「A-Studio+」
・サブMCに藤ヶ谷さんが加わって1年経過、当初は鶴瓶さんと藤ヶ谷さんのコンビネーションが上手くいってなくてどうかなぁと思ったが、最近はだいぶ馴染んできたように思います。最近のゲストがミュージシャンとか俳優さんに偏っているような気がするので、スポーツ界の方とかフィールドの違う方も入れて頂けるともう少し幅が広がって面白いのかなと思います。
・鶴瓶さんが中心になって、どちらかと言うとゲストの身近な人からその人を浮かび上がらせる手法を採っているように思います。個性や人となりをどのように引き出すかということに興味がありますので、そう云った番組として見て行きたいなと思っています。
「東京VICTORY」
・東京五輪と共に終わるやや短目の番組ですが、安住さんの体当たり的な感じもなかなか面白くて、やっぱり好感度のあるアナウンサーだなというのが良く分かります。アスリートからも好い味が強く伝わってくるので毎回良い番組だと思って見ています。
・東京オリンピックパラリンピックに合わせた番組と思いますが、毎回代表選手を招いて選手のこれまでの道のりや競技そのものの奥深さを教えてくれる面白い番組です。安住さんの素人目線のコメントで知らない競技にも親近感を持たせてくれますし、一緒に競技体験もされるレギュラーの川合俊一さんと浜口京子さんのキャラクターが明るいことも楽しい番組になっている要因です。出来れば今後のオリンピック時にも改めて企画されることを望みます。
「サワコの朝」(MBS制作)
・この番組の終了は非常に残念でした。500回近くも続いたトーク番組で、ゲストとの阿川流の遣り取りが楽しみで、土曜の朝7時という早い時間ながら欠かさず観たいと思える番組でした。突然とも言える終了に土曜の朝が少し寂しくなった気さえしています。
・この番組が終わったのは非常に残念です。個人的にインタビューさせて貰ったこともあるので、どうしてこんなに良い番組が終わったのかと。彼女のネットワークなのか芸能人だけでなく幅広いジャンルの方に登場して頂いて、2つの楽曲を柱として話が展開していくと云うところが非常に良いし、阿川さんには聞く力があってゲストの持ち味をしっかりと引き出している実感のある番組でした。
「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」「坂上&指原のつぶれない店」
・ TBSに限らず近年各局の制作方法の共通点として、全国大手チェーンの商品開発や経営改革、商品比較にスポットを当てた番組作りが多くあると感じます。部門は違いますが「ラヴィット!」でも大手メーカーの商品比較を毎日のように行っている。これら番組での大手コンビニや大手ファミレス、大手衣料品店等を特集して視聴者の関心を引く番組構成には少し飽きを感じます。如何にも凝ったような商品開発秘話や経営改革の話なども少し物語感が強過ぎて、リアルな経営や経済とは少し乖離があるように私は感じています。
「世界ふしぎ発見!」
・レギュラーメンバーのチームワークが凄く良くて、番組を楽しんで作っているなという感じがします。去年も述べましたが、岡田さんは司会側にいなくて良いのではないかと今も思っています。
「人生最高レストラン」
・グルメを題材にしたトーク番組で、今が旬のゲストたちが毎回「思い出の食」を引っ提げて登場、ゲストの「人生や人となり」を深掘りする30分では足りないと思ってしまう番組です。きっと長い収録時間を掛けているのであろうと想像し、編集の上手さも感じています。アシスタントMC宇賀神アナも絶妙のコメントで番組を盛り上げ、女将役の島崎和歌子さんも気取りの無いコメントとゲラゲラと豪快な笑いでその存在感を発揮しています。
・紹介される「料理」はゲストの前に出されない。誰でも彼でもが試食して食レポをするグルメ番組が溢れてうんざりしている中で、試食など無くても、食レポなど無くても、十分にその美味しさが伝わって来る。番組の持つ力を感じます。
「アッコにおまかせ!」
・毎回意見が出ているが、既に寿命を超えており見ていて痛い感じのする番組です。もうそろそろ終わっても良いのではないかと思います。
・そろそろ閉店した方が良いと思う番組のトップです。テレビの中に居る「和田組」が漫然とトークを繰り返して盛り上がっている感が強過ぎて、観る気持ちになれない番組だと思います。日曜日のこの時間帯の1時間は、もう少し興味の湧く番組を持って来て欲しいと思うのは私だけではないと思います。
「所さんお届けモノです!」
・所さんと新井さんと田中さんの組み合わせが良い雰囲気を醸し出していて後味の良い番組です。
「バナナマンのせっかくグルメ!!」
・この番組では高知が取り上げられることも多いし、日村さんのあのシールを貼ってあるお店もちょくちょく見かけますので、親しみが湧くということもあります。コロナ禍で旅行にも行けないしお店にもという場合、商品が紹介されたりお店が紹介されたりしてネット注文が増えた話も聞いたりします。やっぱりこう云うコロナ禍でテレビに出来る事というのはそういうことかなあという感じもします。
・この番組は、あくまで現地での取材、地元の声を重視している番組構成で、見ていて新鮮であり新しい発見を毎回感じます。コロナ禍で全国での取材が難しい中でもこの番組や「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」など、リアルとWEB取材を融合させた上手な番組作りをされていると思います。あまり大手に集中し過ぎた番組作りだとどうしてもスポンサー感が強くなり過ぎ、ヤラセ感が付きまとう印象は拭えないからです。
「世界衝撃映像100連発」
・単純に衝撃映像にびっくりするだけでなく、クイズもあり子供と一緒に楽しめる番組です。特にドライブレコーダーが浸透した現在、交通事故のシーンが多いのですが、教育的価値もあると思います。
「東京オリンピック総集編」
・閉会式直前という早いタイミングに、試合の結果と事前に取材された内容をリンクさせた内容の濃い良い番組になっていたと思います。ツイッターからの視聴者の声も入っており、感動を共有出来たという意味では凄く良かったと感じます。
「番組全般的に」
・コロナ禍で家に居る時間が多くてテレビを沢山見たのですが、今ニュースに関しては一番早いのはツイッターで特に若い人はそれを見ている。スポーツはリアルタイムでやっていると地上波で見たくなりますが、今の地上波の番組は言い方が悪いが面白くないですよね。同じようなクイズ番組だったりスペシャルでやたら長い歌番組を連日やっていたり、本当に地上波の在り方が問われている時期が来ていると思います。NHKではネット同時配信が始まって民放にもこの流れが来ますし、選択出来るものが沢山あるので視聴者も面白い方を選んでいくというようなところまで来ています。その中で地上波にしか出来ない番組作りをやっていって貰いたい。迂闊な発言があると直ぐにネットで炎上したり揚げ足を取ったりという風潮がありますので、地上波は公平な立場できちっと面白い番組を作っていって貰いたいなと感じています。
・気になることは番組に対するチェック体制についてです。他局ではアイヌの方々に対する差別が大きな問題になり、凄い時間を割いてそれに対する検証番組をやらなくてはならないようになってしまったとか、NHKの7時や9時のニュースを見ても変換ミスとか名前や数字の間違いへの訂正・お詫びが頻繁に今起こっている。それは何故かと云えば、やっぱりチェック体制だろうと思います。本来ニュース番組などでそんなに間違いは許されないのではないかと私は思っている年代です。間違いは間違いであるとしても、その後の対応の仕方が非常にお粗末。昔はもっときちんとお詫びしていたと思うが、それだけミスが頻発しているのだなと感じます。小さな漢字一つにしても、やっぱりちゃんとしたものを出さなくてはならないのではないかと感じています。
・SNSの問題について自分の意見を言えば、速報性では勝てないだろうと思うが、それが出た後どういう風に解説していくのか、切っていくのか、と云うのがそれぞれの局の価値になっていくのだろうと思っています。そこが出来るか出来ないか。新聞は速報性では絶対負けるじゃないですか。それでも翌日にしっかりその裏側みたいなものを取材して貯めてきたものがいきなり出て、この結果の裏側はこういうことだったのかというのが直ぐ解る。多分これからテレビの報道に関しても、そういったしっかりとした裏付けと、自分たちがどのようにこれを捉えていくのかという局としての見方、それが大事なのではと思っています。
・オリンピックやパラリンピックがあり、放送番組の途中に沢山のメダリスト速報が出たのですが、「災害とか緊急性のある事」と「今回のような良い話題」とは、本来少し音を替えるなどして頂いた方が“その都度ドキッ”としないで済む。こんなに速報があることは通常滅多に無いのですが、今回特に感じたので是非キー局さんの方に伝えて頂けたらと思います。
・バラエティ等で余り露骨にスポンサー色を出し過ぎるのは逆にイメージダウンにつながるのではないか。また番組や映画の宣伝活動で、そこの出演者ばかりがどの局にも出て来ることが多々ありますが、余り出ると逆にイメージダウンになるように感じます。宣伝したい気持ちは良く分かるのですが、どのバラエティも、どのクイズ番組も同じ人が出て来るというのは逆にマイナスになるのではないかと感じました。
以上
<批評対象番組資料> 注)①1~9月末の基本的な番組表示。 ②★印は準ネット番組。
1.報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
「Nスタ」 月~金 17:50~18:15
「news23」 月~木 23:00~23:56、金曜日 23:30~24:15
「報道特集」 土曜日 17:30~18:50
「世界遺産」 日曜日 18:00~18:30
「情熱大陸」 (MBS制作) 日曜日 23:00~23:30
2.情報系番組
「あさチャン!」 月~金 06:00~08:00 (~9月)
「グッとラック!」 月~金 08:00~09:55 (~3月)
「ラヴィット!」 月~金 08:00~09:55 (4月~)
「ひるおび!」 月~金 11:30~13:55
「ゴゴスマ」 (CBC制作) 月~金 13:55~15:49
「まるっと!サタデー」 土曜日 05:30~07:00
「サタデープラス」 (MBS制作) 土曜日 07:30~09:25 (3月まで08:00~09:25)
「新・情報7days ニュースキャスター」 土曜日 22:00~23:24
「健康カプセル!ゲンキの時間」 (CBC制作) 日曜日 07:00~07:30
「がっちりマンデー‼」 日曜日 07:30~08:00
「サンデーモーニング」 日曜日 08:00~09:54
★「サンデージャポン」 日曜日 13:00~14:24 (※高知地区は3時間遅れ)
3.ドラマ番組
「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」 火曜日 22:00~22:57 (1~3月)
「着飾る恋には理由があって」 火曜日 22:00~22:57 (4~6月)
「プロミス・シンデレラ」 火曜日 22:00~22:57 (7~9月)
「俺の家の話」 金曜日 22:00~22:54 (1~3月)
「リコカツ」 金曜日 22:00~22:54 (4~6月)
「#家族募集します」 金曜日 22:00~22:54 (6~9月)
「天国と地獄~サイコな2人~」 日曜日 21:00~21:54 (1~3月)
「ドラゴン桜」 日曜日 21:00~21:54 (4~6月)
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」 日曜日 21:00~21:54 (7~9月)
4.バラエティ、その他番組
「有田プレビュールーム」 月曜日 19:00~20:00 (~3月)
「アイアム冒険少年」」 月曜日 19:00~20:00 (3月まで21:00~22:00)
「クイズTHE違和感」 月曜日 20:00~20:57
「CDTVライブ!ライブ!」 月曜日 21:00~22:00 (3月まで22:00~22:57)
「教えてもらう前と後」 (MBS制作) 月曜日 22:00~22:57 (3月まで(火)20:00~20:54)
「この差って何ですか?」 火曜日 19:00~20:00 (~3月)
「オトラクション」 火曜日 19:00~20:00 (4月~)
「バナナサンド」 火曜日 20:00~20:54 (4月~)
「マツコの知らない世界」 火曜日 20:57~22:00
「水曜日のダウンタウン」 水曜日 22:00~22:57
「プレバト!!」 (MBS制作) 木曜日 19:00~20:00
「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」 木曜日 20:00~21:57
「櫻井・有吉 THE夜会」 木曜日 22:00~22:57
「爆報!THEフライデー」 金曜日 19:00~20:00 (~3月)
「オオカミ少年」 金曜日 19:00~20:00 (4月~)
「ぴったんこカン・カン」 金曜日 20:00~20:54 (~9月)
「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」 金曜日 20:57~22:00
「A-Studio+」 金曜日 23:00~23:30
「東京VICTORY」 土曜日 07:00~07:30 (~9月)
「サワコの朝」 (MBS制作) 土曜日 07:30~08:00 (~3月)
「炎の体育会TV」 土曜日 19:00~20:00
「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」 土曜日 20:00~21:00
「世界ふしぎ発見!」 土曜日 21:00~21:54
「人生最高レストラン」 土曜日 23:30~24:00
「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」 土曜日 24:00~24:30
「S☆1」 土曜日 24:30~24:58、日曜日 24:00~24:50
「CDTVサタデー」 土曜日 24:58~25:28 (~3月)
「私が女優になる日_」 土曜日 24:58~25:28 (4月~)
「アッコにおまかせ!」 日曜日 11:45~12:54
「所さんお届けモノです!」 (MBS制作) 日曜日 17:00~17:30
「週刊さんまとマツコ」 日曜日 18:30~19:00 (4月~)
「坂上&指原のつぶれない店」 日曜日 19:00~20:00 (3月まで18:30~20:00)
「バナナマンのせっかくグルメ!!」 日曜日 20:00~20:54
「日曜日の初耳学」 (MBS制作) 日曜日 22:00~22:54 (3月まで「林先生の初耳学」)
「BACKSTAGE」 (CBC制作) 日曜日 23:30~24:00 以上